KAISEIブログ

 : 体験型の学び~高1生模擬裁判
 投稿日時: 2022/10/26

昨日、高校1年生が模擬裁判「開星電気倉庫事件」を体験しました。事前に石川先生に聞いた話では、本校では10年以上にも及ぶ取り組みとのこと。さすがに経験を重ねてきているからでしょうか。【人定質問】【起訴状朗読】【罪状認否】から【冒頭陳述】【証人尋問】と、よどみなく裁判は進行していきます。裁判官役、検察官役、弁護士役の生徒とも、真剣な態度で演じていたので、法廷にはぴんと張りつめた空気が流れていました。

途中、【証人尋問】で検察官が憶測交じりの質問をしたところ、直ちに弁護士から「意義あり!」と反論が飛び出します。机を叩くほど激しい抗議の態度を見せた弁護士役は、校長室の清掃担当の一人、白石くん。休憩時間に「どうですか?」と感想を聞きに来てくれたので、立派に役をこなしていたことを伝えました。また、被告人の妻による【証人尋問】では、三島桜子先生が「わっ!」と声を詰まらせる迫真の演技。「シナリオに、ここで泣くって書いてあったのです」と話していましたが、こうして配役がしっかり「なりきる」ことは、成功させるための重要な要件ですね。ご指導かたがた、犯人役もしていただいた鳥居弁護士からも、非常に良い模擬裁判だったとお褒めの言葉をいただきました。

ABCホールでの裁判を終えた後は、各教室に戻ってグループ評議。それぞれが量刑を決定し、最後にクラスの判決を出すという流れで終了です。私も少し、各クラスを見て回りましたが、グループごとにかなり異なる量刑が出されていたのは、それだけ判断が難しい事件だったということでしょう。このあたりも、経験の積み重ねのなせる業であると感じました。クラスの判決を集めて、いずれ学年の判決も出ると聞いているので、楽しみにしています。