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 : 島袋勉さん講演会「夢をあきらめない」 生徒感想2/2
 投稿日時: 2012/11/06

前編もご覧ください
島袋勉さん講演会「夢をあきらめない」 生徒感想1/2(Click!)

島袋勉さんの講演会のようすと、生徒の感想です。


本当に優しく、穏やかに話しかけてくださいました。

 島袋さんの「夢をあきらめない」の講演を聴講して、私が初めて知ったことがたくさんありました。まず、最初に思ったのが、“幻視痛”についてです。私はドラマなどで、幻視痛に耐えているのを見たことがありましたが、なぜそのような痛みが起こるのか分かっていませんでした。しかし、今回の講演であの痛みは実際に身体に起きた痛みではなく、脳で感じる痛みもあるということを知りました。そのことを知らなかったら、きっと私は足や腕などを切断されてしまった人の痛みについてのことをよく分からないまま関わっていくことになっていたと思います。人と関わる上で、相手のことを知るということはとても重要なことだと思っているので、今回知ることができてよかったです。
 もう一つ、印象に残る初めて知ったことがあります。“痛みに感謝する”ことです。私は、この言葉を本当に生まれて初めて聞いた気がします。少なくとも、私が覚えている中では初めて聞きました。その言葉を聞き、その理由を聞き、私は今までの痛みに対する考え方が大きく変わりました。痛みというのは自分を苦しめるだけで、良いものか悪いものかというと悪いもので、悪いものに感謝するなんて思ったことがありませんでした。それは、大きな痛みを体験し、耐えてきた人だからそういうことに気づくことができるのかなと思いました。私は島袋さんの講演を聴き、「夢をあきらめない」ことの他にも、大きなことを得ることができたと思いました。
(高3女子)


生徒の質問も一生懸命聞いてくださいました。

 講演を聴いて、人間諦めなければ絶対できるようになるんだなととても感じました。両足が無くなってしまい、多くの人なら車いすで生活するしかないと考えるのに、島袋さんはマラソンをしたいと思われ、それを達成する為に努力を続けられて、自分は本当に何にもできていないなとつくづく思いました。本当に感動しました。自分にも障害を持つ妹がいますが、どうしても限界を決めて、できないからやってあげないといけないと思いがちです。でも、限界を決めないで、できると信じて見守っていきたいです。
 講演の後、お話をさせていただきましたが、理学療法士として大切なことをたくさん聴かせていただきました。人間は誰かのために何かできるときが一番幸せだと言われて、その通りだと感じ、患者さんに対して、してあげるのではなく、患者さんのできることを増やしてあげることが大切だと思いました。また、患者さんはそれぞれ性格や考え方が違い、一つの言葉で傷つく人もいれば、頑張ろうと思われる人もいらっしゃるので、見極めて、患者さんに接していきたいです。技術も大切だと思いますが、心の面を大切にできる理学療法士になりたいです。そして、諦めなければ絶対できるということを伝えていきたいです。今日は、すてきな講演を本当にありがとうございました。
(高3女子)


生徒の拙い質問をしっかりと聞いてくださり、

 私は将来医師となり、研究医として社会貢献していきたいという夢があります。その夢を実現したいと本気で思わせてくれるすばらしい講演でした。島袋さんの体験は非常につらいものだったと思いますが、私は共感できるところがあります。それは母の体験です。母は薬害により障害者認定を受けました。そんな母と毎日関わっていると、私は母にどんな言葉をかけていいのか分からなくなってしまいます。しかし、今日の講演の後、個別に話しをしていただいた際に言っていただいた「やってもらったことにとことん感謝する」という言葉が、とても響きました。よく考えてみれば、私も母も島袋さんも同じ人間であるのだから、嬉しいと感じるときも同じなんだなと思いました。これから、そのことを心がけて母だけではなく全ての人と接していきたいと思いました。
 また、島袋さんから医療について「心」のことを強調されて私の考えは変わりました。「健康になるのが目的ではなく、好きなことをしたいから健康になる」という言葉をいただき、感動しました。私は、母の存在、父の存在、皆の存在があって今生かされていて、医師を志しています。島袋さんの話を聞いて、そのことがよく分かりました。なので、私は、もっと皆に日々感謝を伝えて生活しようと思いました。また、皆に自発的に自分の夢を語っていって、必ず夢を実現させます。今日は長時間、本当にありがとうございました。
(高3男子)


そして、ものすごく丁寧に、そして優しく答えてくださいました。

 3年生の先輩が島袋さんに質問されました。「今幸せですか?」島袋さんは少しの間も悩まずに、はっきりとにっこり笑って答えられました。「幸せです」と。その時の島袋さんの顔と声は忘れません。
 私は今日、義足の人を初めて見ました。無機質で冷たい感じがしました。島袋さんが義足で歩いておられていて不思議な気持ちがしました。島袋さんは義足をとって私たちに足を見せてくださりました。本来、そこにあるものがなくて、ぽっかり穴が空いてしまっているようでした。衝撃でした。全く無関係である私がびっくりしてしまったのですから、島袋さんの驚きと悲しみ、絶望は想像もできません。それに加えて、記憶障害、目の異常、痛みもあります。
 「幸せです。」と笑顔で答えられた島袋さんはなんて強いのでしょうか。いいえ。強くなられたのですね。お話やビデオにはたくさんの人に支えられ、怪我と向き合い変わっていく島袋さんがおられました。人は変われるのだなと思いました。私も島袋さんのように諦めず、ステキで強い人になりたいと思っています。家族、友達、先生、周りの人に支えられながら。それを感謝しながら。今日は貴重なお話ありがとうございました。
(高1女子)


そんな島袋さんだから、生徒も積極期に質問することができました。

 今日、島袋さんの講演を聞いて、とても勇気付けられました。あんなにも苦しい思いをしておられて、私たちが思っている以上の激痛もあり、最初は絶望的でもあったと思います。そんな方が今では世界中の人に勇気や希望、感動、夢などたくさんのことを教えてくださる人になっているのは本当にすごいと思います。
 島袋さんがどうしてここまでこれたのか、お話を聞いてよく分かりました。島袋さんは何に対しても前向きで、目標を決め、それに向かって努力し達成するまで諦めないというのが分かりました。
 私の祖父は、事故で下半身が動かなくなってから前よりも笑顔が減ったような気がします。私は何もできないけど、心の支えに少しでもなるように、祖父の前ではいつも笑顔でいようと思います。それと、今日聞いたお話をしてあげたいと思います。
 私の将来の夢は介護福祉士ですが、介護するだけではなく、話を聞いてあげて、少しでも不安に思う気持ちや孤独に感じている人のことを和らげていけるようにしたいと思います。私も島袋さんのような考え方で生きていきたいし、人の役に立ちたいです。
(高1女子)


本当に多くのことに気付かせていただきました。

 島袋さんの講演を聴いて、僕は自分の生活を見つめなおそうと思いました。義足で生活している人をこの目で見たのは、生まれて初めてでした。島袋さんの半生を聞いている内に、島袋さんにとって義足であることは、重要な問題ではない、という気がしました。どんなに人と違っていようと、そのことを受け入れて自分らしく生きていらっしゃるからではないかと僕は思いました。僕自身は人と違っているところを指摘されると、それを受け入れられず、必死に人に合わせようとすることがあります。だからこそ、人との違いを受け入れることが勇気のいることだとよくわかります。
 島袋さんは事故に遭われてから直後は、精神的に辛かった、と講演の中でおっしゃっていました。しかし、様々な人の言葉やサポート、そして出会いを経て、島袋さんは自身の状況を受け入れました。そのお話を聞いて実は僕も様々な人との出会いに恵まれているのかもしれないと思いました。今日の島袋さんの講演も貴重な出会いの一つです。僕自身が変われるきっかけは、気づいていなかっただけで、たくさんあったのだ、と思いました。今まで長い時間眠っていたけれど、今日の出会いがきっかけで目覚めることができました。
(高1男子)


生徒会長のお礼の言葉にも、

 今日はとても、心に響く講演でした。
 私は両足があるので、両足がない方の気持ちはわかりません。足があるのは当たり前だし、手があるのは当たり前だと思っていました。でも今日の講演を聞いて、足や手があるのはあたりまえじゃない!いつ失うかわからない、と思いました。足があること、手があること、自分は不自由な体でないことに感謝し、一日一日を大切にしたいと思います。
 私はダンサーになることが夢です。ダンサーになれるのは、ほんの一握りです。ですからあきらめてしまいそうになったり、くじけてしまいそうになったりすることがあると思います。でも、今日の島袋さんのお話を思い出して、夢を達成するため、あきらめずにがんばります。
(高3女子)


握手で応えて下さいました。

 事故で足を失い、視覚や脳に障害が出ているにもかかわらず、前向きに生きている島袋さんのお話を聞いてとても感動しました。もし自分の身に同じことが起こったとしたら、と考えると、自分がどう行動しただろうか、想像がつきません。先の見えない不安に押しつぶされて、自ら命を絶つなんてことがあってもおかしくないと感じました。私なら口から出る言葉はマイナスなことばかりで病院内で暗い顔をしていると思います。
 しかし、島袋さんの行動はどれも未来を見据えていたことに驚きました。まずは自らの足で歩く練習。近い距離に飽きたら病院内や周り、そして登山など、成果を残し続けていることに感動しました。それと同時に記憶障害の克服も目指して、日々苦しいリハビリに耐えていた、と想像すると、頭が上がりません。
 ホノルルマラソンの話も制限時間がないから参加してみよう、と考えることのできる発想力に驚きました。そして周りから声援を送り続ける市民やランナーの人々の支えもあり、折れそうな心を奮い立たせて一歩ずつ歩む姿は、人間が新たなステージに進んでいく第一歩だと感じました。
 私は島袋さんの尽きることのないチャレンジ精神を見習って、将来の夢に向かって一歩ずつ歩んでいきたいです。
 本当にありがとうございました。
(高3男子)


拍手で見送りをさせていただきました。

 今日、義足のランナー島袋さんの講演を聴いて、学んだことがあります。
 一つ目は逆境に立った時に現実逃避して、自分の人生から目を背けるのではなく、現実を受け入れ、前向きに頑張ることです。私は自分に甘く現実逃避してしまうタイプです。ただ甘えているだけで、つい夢をあきらめてしまいます。しかし、今回島袋さんのお話を聞いて夢をあきらめず、夢に向かって走って行きたいと思いました。
 ニつ目は、身体が丈夫で五体満足であることのありがたさです。島袋さんはひざ下10センチより下の脚はありません。それなのに、五体満足の私でも諦めかけていることをチャレンジし成功してきています。フルマラソンは、両足がない人には命懸けの挑戦になる、と知りながらも何度も挑戦していく島袋さんは、とてもカッコよく私には見えました。
 今回の講演では、身体が元気で何でも挑戦できることのありがたさを再確認できました。私も夢をあきらめず追い求めていきたいと思います。これから夢に向かって頑張ります。
(高3男子)


こちらこそ、ありがとうございました。

 諦めないことは大切で、私自身も何事にも諦めない姿勢で取り組むように気をつけています。しかし、島袋さんのお話を聞いて、私はまだまだ努力が足りないな、初めから諦めて取り組んでいないことがあるのかもしれないな、と考えました。
 私自身夢があり、今はそれに向けて努力しているところです。もちろん日々不安になることもあります。島袋さんがおっしゃった通り、人生何が起こるかわかりません。後悔しないように、最後まで諦めずに頑張っていきたい、と気合が入りました。
 島袋さんの話をきいて、一番印象に残った言葉は、「痛みに感謝する」「痛みと仲良くする」です。私は今まで大怪我をしたこともなく、痛い思いをあまり経験したことがありません。島袋さんの経験された「痛み」がどのようなものか、正直私には想像もつきません。それでも「痛みと仲良くしよう」と思われた島袋さんの考え方がすごい、と思いました。
 本当にありがとうございました。
(高3女子)

生徒の感想はここまでです。


その後、次の講演会までの僅かな時間を使って、生徒や保護者の方々の質問に応えてくださいました。


高校3年生にとって、自分自身の進路にも関わる大事なお話をしていただけました。


ここでも、島袋さんは生徒の質問に対し、本当に優しくそして丁寧に答えてくださいました。


本当にありがとうございました。


この出会いを忘れずに、頑張っていきます。


これから私達にも、いろいろと辛い出来事があると思います。


そんな時に、島袋さんとの出会いを思い出し、きっと乗り越えることが出来るでしょう。

島袋勉さん、ありがとうございました。