KAISEIブログ
9月13日に行われた敬老キャンペーン作文コンテストの表彰で優秀賞を受賞した3名の作文を紹介します。
テーマは「敬老(老人をうやまい、大切にすること)」です。
長谷川 尚貴(中学1年) 「元気の源」
僕の祖父母は、とても元気である。周囲からは、75歳を超えているとはとても思えないと言われる。確かに二人共健康で今まで大きな病気にかかったこともない。
祖母は、幼い妹の世話をしてくれたり、家に行く度においしい料理を食べさせてくれたりする。祖父は毎日畑を耕し、夏にはおいしいスイカを食べさせくれる。
僕は両親が共働きなので、赤ちゃんのころから祖父母に育てられた。だから、母の背中におぶられるより、祖父母の背中におぶられることが多く、「ばあちゃん、ばあちゃん」と甘えていたらしい。僕はそんな祖父母が大好きだ。
近年、ニュースで「お年寄りが孤独により体調を崩す」という内容の事が後を絶たないという。身寄りもなく、友達に恵まれないお年寄りが多いという。僕はもっといろいろな世代がふれ合う場所を設けるべきだと思った。幸い、僕の祖父母は僕たち孫と触れ合うことはもちろんのこと、近所や親せきの人たちととても楽しそうにおしゃべりをしている。こうした人との出会いが、祖父母の元気の源なのかもしれない。
僕は、これからも祖父母に甘えて行きたい。
舟木みな美(高校2年)「私にとって祖父と祖母」
私が住んでいる地域のお年寄りの方は私にとってなくてはならない存在です。
私は中学生の時に祖父を亡くし、祖母は介護が必要なため、老人ホームで暮らしています。いつも帰ると「おかえり」と迎えてくれて祖父と祖母。私にとって陽だまりのような存在の二人が家から居なくなってしまい、暗く寂しい日々が続きました。そんな時、私の支えになったのは、地域のお年寄りの方々です。下校時には、農作業をしておられる方が手を止め「おかえり」と言ってくださったり、私を見かけると話かけてくださったりしました。また、畑で採れた野菜を持ってきてくださったり、亡くなった祖父の代わりに田植えの世話をしてくださったりと、助けてもらいました。無愛想な私に、まるで私の祖父や祖母のように接してくださったことがとてもうれしかったです。今では、私にとって本当の祖父や祖母だけでなく地域のお年寄りの方皆さんが私の祖父であり祖母なのです。
そんな暖かい方々に、あの頃から私が感じ続けている感謝の思いを地域貢献で伝えると共に人生の先輩方が築いてこられたこの地域に根付く、思いやりの精神を受け継いでいきたいです。
宮滝 葵(高校3年) 「未来の日本・私の夢」
日本は、1人暮らしの高齢者がとても多く、孤独死が多いのが現状です。高齢者の1人暮らしというのは、話し相手もおらず、やる事も少ないので、暇で仕方ないという事を以前聞いたことがありました。
2035年、日本は3人に1人が高齢者になることが予測されています。高齢化には、様々な問題があると言われていますが、私は高齢者の生きがいをもっと充実させたいと考えています。高齢者が気軽に足を運ぶことができ、何より趣味、生き甲斐となるようなコンサート、舞台の企画・運営をしたいです。
私は昨年、ある講義の中で聞いた忘れられない言葉があります。「私たち一人一人には、数えきれないご先祖様がいます。父と母で2人。父と母の両親で4人。そのまた両親で8人。十代前では1024人の先祖がいる。二十代前では、百万人を超える先祖がいる。」
多くの出会いがあったから今の私がいることに感謝して、ますます拍車のかかる高齢化問題に貢献できる大人になりたいです。