KAISEIブログ
本校では、開校以来90年の間、道徳教育に力をいれてきました。
モラロジー研究所では先人・先輩への感謝の心を育み、敬老精神の高揚と世代間の交流を通して、社会の道徳化をめざし、昭和63年より「全国敬老キャンペーン」を展開されています。
本校は道徳教育の一環として、松江モラロジー事務所主催の「敬老キャンペーン作品コンテスト」に参加しています。
入選作品の表彰をしていただきました。
「私のおばあちゃん」 細木咲良
私のおばあちゃんは、いつも笑顔でおいしいご飯を作ってくれる、おもしろいおばあちゃんです。
いつも私のテニスを応援してくれて、私が優勝すると、自分のことのように喜んでくれます。私が赤ちゃんの時に病気にかかってしまって両親が仕事で看病できない時に広瀬からわざわざ来てくれてたくさん遊んでくれたそうです。私のためならなんでもしてくれる優しいおばあちゃんです。
私がおばあちゃんの家にいくと、いつも大好物の料理を作ってくれます。それはとてもおいしくて大好きです。お菓子を買ってくれたり一緒に温泉に行ったりと、おばあちゃんと一緒にいると楽しいです。
テニスの試合があるときも、たまに観に来てくれるので、私も絶対優勝しておばあちゃんを喜ばせようという気持ちになります。そんなおばあちゃんが私は大好きなのでずっと長生きしてほしいです。私はおばあちゃんの笑顔をいつまでも見たいのでテニスで成績を残しておばあちゃんを笑顔にさせたいです。いつもお世話になっているので、私がおばあちゃんに恩返しをしたいと思います。
「私の曾祖父」 藤井香名子
先日、たまたまつけていたテレビで、作曲家の吉田正さんという人の特集をしていました。その中で、シベリアで抑留生活を送っていたことが取り上げられていました。
二年前になくなった私の曾祖父も、若い頃シベリアに抑留されていたということを祖母から聞きました。「あのいつもにこにこしていた曾祖父にそんな時代があったなんて。」とその話を聞いた時私は思いました。曾祖父はシベリアにいる五年間の間、家族のことをずっと思っていたに違いありません。過酷な労働の中、病気で働けず食事がもらえなかった仲間に自分たちの分を少しずつ分け合い、助け合ったと聞きました。それでもたくさんの人が亡くなるのを目の当たりにしたそうです。私には想像もつかない世界です。そして祖母が四歳の時、日本へ帰ってきました。
曾祖父がいなかったら私はいませんでした。曾祖父がいなかったら私はいませんでした。曾祖父がいてくれたからこそ、今の私がいます。そう思うと、命が継がれていくことの不思議さと奇跡のようなものを感じます。支えてくれる家族のおかげで、こうして毎日笑顔で幸せな生活を送ることができる、今があるということをこれからも忘れないようにしたいと思います。
「私の愛する祖父」 田儀有香
平成十五年、それまで老人の人言われていた現在の敬老の日は、多年に渡り社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日となった。私の父方の祖父は約六十年間仕事をしていた。家族の笑顔を守るために。一日も仕事について文句を言った日はない。そんな祖父は昨年亡くなった。その時頭の中はずっと祖父との思い出が流れていた。思えば私が祖父の家に行く時には毎日私の好きなものが買ってあった。そして、クリスマスカードは誰よりも可愛いものばかりだった。受験の時も一番応援してくれ、一番喜んでくれた人だった。いつも私のことを親戚に自慢していてくれたことを祖父が亡くなってから聞いた。あんなに私と喋らなかった祖父はいつも私を気にしていてくれた。本当に嬉しかった。私が祖父に何かをしてあげられることはもう何もないが、祖父との約束を守り抜くことはできるし、祖父の分まで、母方の祖父母、近所の老人の方々に感謝を伝えることはできる。だから私は今以上に人生の先輩方に感謝を伝え、人生の先輩方によって生かされていることを忘れずに生きていきたい。そしてその大切さを他の人にも伝えていこうと思った。祖父にありがとう。人生の先輩方にありがとうございます。
開星中学校・高等学校では、これからも道徳教育に取り組んでいきます。