KAISEIブログ

 : 演劇「ヘレン・ケラー」を鑑賞して その1
 投稿日時: 2012/07/02

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演劇鑑賞会「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち」開催(Click!)

東京演劇集団「風」の皆様による「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち」を鑑賞した後の生徒たちの感想を写真と共に。


演劇部員は午前中の搬入、仕込みから見学させていただきました。
見学、というより体験。

 私は今回、初めてプロの方の演劇を見ました。
 演劇が始まった途端、ステージと客席が全く違う世界のようで、不思議な感覚に包まれました。
 今回ヘレン・ケラー役をされた方は、何も見えない、聞こえない、話せないという役を演じるのはとても大変だったと思います。今までそんな経験をしたことがないであろうに、本当に三重の障害のある人のように見えました。私は三重苦の中の1つも経験したことがありません。今回の演劇を見て、改めて私達は幸せだな、と思いました。私達はヘレン・ケラーのように障害がある人たちより、できることがたくさんあります。私たちはやろうと思ったことは何でもできます。だから、自分の限界を自分で決めないで、何に対してもあきらめずに、一生懸命取り組みたいです。


午前中に仕込みを終えて、午後すぐに上演。
時間がありません。
照明の仕込みと、大道具のセッティングを同時に。

 6月13日にプラバ・ホールで、「ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち〜」という演劇を見ました。僕は、初めて生でプロの方の演劇を見ました。ヘレン・ケラーは目が見えなくて、耳が聴こえなくて、話をすることもできない人で、それでもたくさんの人に支えられて、そしてヘレン・ケラー自身もあきらめずに、最後には指文字が使えるようになる、という内容でした。初めて見たので、迫真の演技にとても圧倒されてしまいました。実際、ヘレン・ケラーの様子もこんなではなかったのか、と想像してみました。
 最後まであきらめなければ、願いは叶うのだと思いました。劇の内容だけでなく、それを演じている役者さんたちが、どれだけの準備をしてこられたのか、どんな気持ちでやっていらっしゃるのかも、とても興味が湧いてきました。
 演劇鑑賞は初めての経験でしたが、とてもよい体験になりました。


そして、生徒は3時間で授業を終えプラバホールへ。

 プロの演劇を見るのは小学生以来だった。ヘレン・ケラーの伝記を読んだことはあったが、実際に他の人間が演じられるのか、と疑問を感じていた。サリバン先生の情熱と不屈の心は私の感性に変化を与えたと思う。劇を見ている中では、ヘレンのお父さんのように、サリバン先生の教育は乱暴だと思っていた。劇中のセリフ「ヘレンと私の会話です。」というサリバン先生の思いもよくわからなかった。しかし、だんだんとヘレンがものに興味を示し、右手を出している行動に私は感動した。自分の見えないものでも、何とか知ろう、という探究心のようなものが芽生えたとも思ったからだ。
 そこでようやく私はサリバン先生の教育は意味のあるものだ、と理解した。三重苦というのは生易しいものではない。そんな生徒にあきらめず、不屈の心を持って真正面からぶつかる姿勢は重要なことだと思った。この姿勢は、今の私たちにも言えることだ。夢を追い求める姿にも似ていると思う。壁にぶつかり、道の先が見えなくなっても、臆さず、無謀に思えても、正面から地道に進んでいくことで光は見えてくると思う。
 舞台の背景は光を表現していたのかな、と思った。自分の考えを変えてくれたこの演劇は、私の中で一生残るものだと思った。


徒歩で。

 私は初めてプロの演劇を見ました。テレビとは全然違っていました。ものすごい迫真の演技にびっくりしました。 
私は「ヘレン・ケラー」は知らなかったし、正直あまり関心がありませんでしたが。劇が始まるとすぐに物語に引き込まれていきました。まばたきをするのを忘れていて、目がすごく乾いてしまいました。こんなすごいものを見たのが初めてだったのです。
さすがプロはすごいな、と思いました。
 セリフの一つ一つがどれも感情がこもっていて、迫力がすごかったです。キャストの皆さんが本気で演じているのを見て、私も何か本気になれるものを見つけたい、と思いました。
 ヘレン・ケラーさんは三重苦だけど、それを不幸とは思っていないと、学校で見たプリントに書いてあって、ちょっとのことでも辛くなってしまう私は、もっと当たり前の事に感謝しよう、と思いました。私がとても恵まれていることを実感するいい機会になりました。


まだまだ仕込みの真っ最中。

 この演劇を鑑賞して本当にすごいと思った。声の大きさ、聞き取りやすさはもちろん、身体の動き一つ一つがすごかった。少しアクシデントが起こった時でも、アドリブが当たり前の用にできていた。コップが転がりすぎて、舞台から落ちそうになった時も、少しもあわてた様子を見せず、それが普通であるかのようにしていた。
 ヘレン・ケラーを演じていた方はセリフはほとんど無いが、全身を使って感情を表現していた。家庭教師の役の方や、父母役のお二人は、身体も使わなければいけないが、長いセリフも覚えなければならない。これもすごいと思った。演技でこけるシーンも、本当にこけたように見えたが、まったくケガしておらず、すごい演技だった。今まで演劇を見たことはなかったが、見ることができて本当によかった。


「ごらん、あれが・・・」

 東京からわざわざ演劇公演に来てくださってありがとうございました。この時が来るのをとても楽しみにしていました。始まってからは、舞台から目が離せなくなるほど引きつけられました。セリフもすごく面白かったし、演技もすごく上手で、本当にヘレン・ケラーが生まれた時から生きた時間を追っているような気がしました。
 ヘレン・ケラーは目も見えないし、耳も聞こえないし、言葉も話せません。もし私がそんな状態になったら、すぐあきらめてしまうと思います。それなのにヘレン・ケラーはあきらめずに、常に前向きな気持で生きていたことを知って感動しました。3つの障害を持っていたら何もできないと思っていましたが、指で伝えることができるとわかりました。
 この演劇を見て、「ヘレン・ケラーが努力してできるのなら、私たちだって努力したらできることがいっぱいある!」と思いました。これからも何事にも一生懸命、あきらめずに努力していくようがんばります。
 本当にありがとうございました。


生徒はこの日を楽しみにして来ました。

 昨日は僕は、自分にとって三回目の演劇を見ました。僕は小学校の時に、演劇を見たことがありました。でもあんなに近くで見たことがなかったので、近くで見ると、表情までこだわって演じていてすごいな、と思いました。あとあんなにしゃべっているのに、よくあんなに動けるなぁ、と思いました。
 目が見えなくて、耳も聞こえないし、しゃべることもできない人を演じるなんて、とても難しいことだと思います。それなのにごく自然に演じていて、すごいなと思いました。
 面白かったし、色々な場面があって、この演劇が今まで見てきた中で一番良い劇だと思いました。機会があればこれからも演劇を何回も見たいな、と思いました。
舞台で劇を演じている役者さんもすごいけど、裏でセットの準備とかすごく早くできていてすごいな、と思いました。僕も部活での行動を速くしなければなりません。あれ以上を目指して日々意識してがんばります。


そして始まる演劇。
役者さんがしゃべったとたん、生徒は引き込まれていました。


演劇部員、限界の図。

続きます