KAISEIブログ
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ブログ記事「2012年の『開星物語』」(Click!)
開星中学校の1期生の皆さんが30歳になったことを記念し、タイムカプセルがあけられました。
当時の担任の先生より学級通信が発行されました。
※クッリクするとPDFでご覧になれます。
開星☆物語
2013年1月2日(水)
「30歳になった君たちへ そして30年後の君たちへ」
塩 田 直 也
久々の「開星物語」です。卒業式の行われた2000年2月29日以来になります。
2000年と言えば、高橋尚子がマラソンで優勝したあのシドニーオリンピックが開催された年です。それから数えて、アテネ、北京、そしてロンドンともう3回のオリンピックが開かれたことになります。18歳だった君たちは30歳となり、「論語」で言うところの「三十にして立つ」つまり「而立」の年になった訳です。
その間に12名はそれぞれに自分の道を歩み、中には父や母となった人もいます。60Rの卒業文集の編集後記に宇野君がこう書いています。
「この12人は、これから先、どんなにきつい事があってもくじけることはないと思います。これからの12人は、それぞれに違った道へと歩んでいきますが、自分の夢に向かって一生懸命前進していくことだろうと思います。」
高校生らしい瑞々しい文章ですが、これは大人になっても、30歳になっても、いや幾つになっても大切なことではないかと思われます。今から30年後は、今とはまたずいぶんと世の中の様子は異なっているのではないでしょうか。君たちは60歳になっている訳ですが、まだまだ「自分の夢に向かって一生懸命前進していく」人間であってほしいものです。おそらく今以上に、その頃の60歳の人は若々しく、現役でバリバリ働いている人がほとんどだと思います。そういう中にあって、君たちもまた「輝く星たち」であらんことを祈っています。開星中学・高等学校の建学の精神は「品性の向上をはかり、社会の発展に役立つ有望な人材を育成する」です。有望な人材になって、社会の発展に貢献するような仕事をしてください。
私はあと3年と数ヶ月で、60歳を迎えますが、自分が30歳のときと比べて、さほど大きく変わったところはない自分がいるように思われます。それはお前が成長していないせいだと言われてしまうかもしれませんが、人としての枠組みのようなものは10代くらいに決まってしまうように感じます。もちろん、いろいろな場面で修養を積み、まるで別人のような人間性を身につける人もいるでしょうが、それは元々その人に備わっていた資質を掘り出した結果であるようにも思われます。
だから君たちも私も30年後に再会しても、昔と同じように向き合い、語り合うことができると思います。その意味で10代をともに過ごした仲間は特別な存在です。
その日まで、元気で!
2043年1月2日に、またこの場所で会いましょう。
※開星中学校は来年度入学生が20期生となり、平成26年に開校二十周年を迎えます。