KAISEIブログ

 : 高校入試説明会 校長あいさつより
 投稿日時: 2012/05/24

5月22日(火)、平成25年度開星高等学校の入試に関する説明会を開催いたしました。

来年度の高校入試では、いくつかの重要な変更点がございます。その変更点につきまして、本校校長の挨拶を掲載いたしましたのでご覧ください。

また、その変更点についての詳しい内容は、ホームページや学校説明会で詳しく説明して参りますので、よろしくお願いいたします。

「平成25年度 高校入試説明会 校長あいさつより」(抜粋)

本校では、「開星ドリカム・プラン」で、進路指導を体系化しています。この「開星ドリカム・プラン」は、平成11年度の入学生から導入しています。この時期は、学習指導要領の改訂作業が行われていました。その時、議論されていた主な課題の一つが、「総合的な学習の時間」の新設でした。この時の改訂は、高校の場合、平成15年度(学年進行)から実施するためのものでしたが、本校では、その改訂作業を注視しながら、先んじて新設される「総合的な学習の時間」を「開星ドリカム・プラン」として活用することを決定し、先ほど申しましたように、平成11年度の入学生から導入しました。

その時改訂された学習指導要領も10年が経ち、平成20年から21年にかけて、再度改訂作業が行われました。私が改めて申し上げるまでもないかもしれませんが、今回の改訂は、学習内容の大きな転換点だと思います。戦後、学習内容は、改訂の度に増えていきました。私事ですが、私が高校に入学したのは、昭和48年ですが、この年から実施された高校の学習指導要領が、現時点で最も学習内容の多い時でした。そして、その次の改訂で、いわゆる「ゆとり教育」が導入されました。それ以降、約30年間に渡り2回の改訂においても学習内容が減らされていきました。そして、今回の改訂で、再び小学校から高校まで、大きく方向転換が計られました。

本校の「開星ドリカム・プラン」も、これまでの取り組みの成果を活かしつつも、この学習指導要領の大改訂に対応して、進化・発展をさせなければいけないと考え、3年ほど前から見直しに入りました。その結果、「開星ドリカム・プラン」を本校の建学の精神としっかり関連づけるようにしました。

また、先ほど「開星ドリカム・プラン」を進化・発展させなければいけないと申しましたが、そのことは、本校の教育の質をさらに高めることであります。「教育の質」、「学校の質」を追及していこうと考えています。

本校では、毎年度、建学の精神の具現化を図るため、年間テーマを掲げています。今年度のテーマは、「一事徹底 規律ある朝礼 完璧実践」です。このテーマを掲げた目的は、秩序と公共性を高めることで、学校の質を高めることです。それを、特色のある本校の朝礼において、まず徹底させることで、生活面や学習面によい影響が波及するように取り組んでいることころです。

そうした取り組みの一方で、今後の入学生に対した準備も、進めております。高校の新学習指導要領は、すでに22年度より一部先行実施もされていますが、平成25年度より年次進行で完全実施されます。それに対応すべく、来年度入学生より、いくつかの変更を考えております。

本校は普通科のみ設置していますが、それを3つのコース立てにしています。そのうち、「中高一貫コース」は、開星中学校の出身者のみを対象にしていますので、それ以外の2つのコースについて説明をします。

現在の「総合コース」は、来年度より「ドリカムコース」と名称を変更します。この変更理由は、コースの内容をより明確にするためです。これまでの総合コースの実績をベースとして、先ほど申し上げた「開星ドリカム・プラン」の進化・発展させるために、「ドリカム」という名称をコース名にも使うことにしました。

なお、「特別進学コース」は、名称の変更はありませんが、来年度入学生からは、国公立大学の中でも島根大学への進学を志望している生徒に相応しいプログラムの準備を進めています。この後の「特別進学コース」の教育内容は、夏休み以降の説明会では、そうした新しいプログラムについても紹介いたします。

また、これらに関連しまして、入学試験もいくつか変更をします。私の方から、3点だけポイントをお話します。

まず1点は、「自己推薦入学試験」を「ドリカム入学試験」に変更します。本校は、平成13年度入試から、県内の他校に先駆けて「自己推薦入試」と始めました。その後、他の私立高校さんも次々導入され、その本来の目的が失われてきたように判断しております。そこで、「ドリカムコース」をめざす受験生のための入試として、「ドリカム入試」とすることにしました。

2点目は、「推薦入学試験」を廃止することにしました。現在、公立高校も含め、推薦入試の受け皿が広がっております。また、本校の入試に限ったことかもしれませんが、中学校長推薦の扱いが、中学校によって異なっていることがよくあります。これは、本校を希望していただいてる中学生の保護者の方からも、相談を受けるケースも増えてきました。そこで、「推薦入学試験」ではなく、特待生を選抜する試験を行うことにしました。

そして、3点目は、本校を専願で合格した生徒さん全員を対象とした新たな出校日を設定しました。中学3年生の3学期というのは、中学生活の締め括りの時期でもありますが、同時に高校生活を充実させるために大切な時期です。早い時期からのサポートを今まで以上にしっかり行っていきます。

以上、来年度からの変更点をお話させていただきましたが、中学校の先生方が、進路先として信頼して送っていただける学校として、今後とも努めてまいりますので、どうかよろしくお願い致します。