KAISEIブログ
水野副校長ブロブ「神々の国しまね」の『スクール・ライフ』(Click!)
昨日、教育実習生の最終授業が終わりました。最後に研究授業として、一人ひとりのクラスを見て回ったのですが、2時間目の音楽は中学3年生による合唱の時間。私たちの時代でも歌っていた唱歌に取り組んでいたのは、ちょっとした驚きでした。その曲は、滝廉太郎の代表作の一つである「花」。歌詞(武島羽衣・作詞)に使われている言葉はもちろん、墨田川という地名もきっと生徒には馴染みがないことでしょう。それでも前回の授業で歌の知識を学び、そこに込められた心を理解した上での合唱が披露されました。1番から3番まで単調な繰り返しではなく、曲調の変化を着実に押さえながらの歌唱。最後に通して歌い切ったところで、参観していた先生方から大きな拍手が沸き上がりました。
ところが、これでエンディングにならないところが、原先生ならではの見どころ・聴きどころ。感激の演奏会という第二部が待っていたのです。まずは音楽科・山下先生のピアノに合わせて、専門のヴァイオリンを奏でる二重奏。美しく響き渡るディズニーワールドに、音楽室がしばし夢の空間に一変しました。今年の生徒たちは、本当に運が良かったですね、何というぜいたくな時間。音楽に秘められた魅力を、心ゆくまで味わえたのではないでしょうか。
そしてさらに用意されていた第三部。こんどは、ヴァイオリン未経験の生徒とともに弦楽二重奏です。「私と一緒に演奏しましょう!」という、甘い誘いの言葉。「えっ、本当に?」と半信半疑の聴衆を横目に、次々と3人の急造アーティストが登場し、原先生の手ほどきによる合奏を聴かせてくれました。私自身、ヴァイオリン曲は大好きで、お気に入りのCDは何枚もあるのですが、実は自分で弾いたことはありません。そんな私でも「弾いてみたい!」と思わせるほどでしたから、同じように感じた生徒も少なくなかったのではないでしょうか。間違いなく音楽好きの生徒を増やしたに違いないと思わせる、原先輩と後輩たちの時間でした。空に一番近い音楽室、美しい音楽を聴くうえでも最高の環境ですね。