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 : 凍える校舎を温める、生徒のこころ【水野副校長ブログ】
 投稿日時: 2021/02/19


昨朝の大雪には、生徒だけでなく教員も交通渋滞に巻き込まれるなど、多少の混乱が見られました。それでも9時過ぎには「全員がそろいました!」ということで、学年末試験も無事に進められてひと安心。追試などの不規則対応になると、生徒もたいへんですから何よりでした。時には雪が激しく降りしきる時間帯もあった中、遅れてはいけないと学校を目指して登校してきたのでしょう。そうした努力も、結果につながることを願っています。


さて、生徒の登校を案じて教員が校舎の内外を行ったり来たりする中、凍(い)てつく空気が緩む場面がありました。それはある男性からいただいた感謝の気持ち。「通勤途上、車が雪に埋まって立ち往生して困っていたところ、こちらの生徒さんたちが後ろから押して脱出できました。本当にありがとうございました。お礼をお伝えください」ということで、雪が降りしきる中、大きなお菓子の包みを手に、わざわざ来てくださったのです。ほどなく当該生徒がわかったので、終礼後に集まってもらいました。


1年生と2年生の男女数名、浜屋先生が男性に成り代わってお礼の気持ちを伝えます。「私自身もドライバーだからわかりますが、こうした困った時に手を差し伸べてもらえると、本当に嬉しいものです」と。この場に同席した倉掛先生も、深くうなずいていました。そして奥ゆかしいのは男子生徒たち。一つふたつ、お菓子を手に教室を退出すると、箱にはまだたくさん残っています。そこへ現れたのは、2人の女子生徒の担任をしている古津先生。「先生もどうぞ〜」と気前よくお裾分けをしていましたが、どこまでも心優しい生徒たちでした。