KAISEIブログ
校内や市内の桜はすっかり満開、春が駆け足でやってきた感じがいたします。春休みに入り、あっという間に10日以上も過ぎましたが、生徒諸君はどう過ごしてるでしょうか。さて終業式の前日にあたる3月18日、探求活動の発表に、大多和理事長がメッセージを寄せられていました。遅ればせながら、こちらへ転載いたします。昨日、一昨日とご紹介した島根県立大学と本校は、昨年度に「高大連携協定」を締結しました。そこで探究活動の発表会にも、高橋先生と古賀先生がいらしてくださっています。
◆大多和理事長のメッセージ
本日の発表会、中学は1年生の発表会しか参観できませんでしたが、全体を通じての感想を述べます。探究活動は、真理を探るために広く深く考える活動だと思います。この意味を教師も生徒もしっかりわきまえる必要があります。年明けの職員会議(1/6)で、「新年を迎え私の新しい取り組み」の一つとして、カール・ヒルティ著『眠られぬ夜のために』(第1部)を読み始めたと話しましたが、この本は、1日1話の形になっています。昨日(3/17)分は、次の通りです。
自分でものを考え、自分で意見をもつ人がもっと数多くいさえすれば、世の中はかぎりなく良くなるであろう。たとえこのような人が反対者となっても、彼らの意見の誤りを納得させることができるので、その考えを改めさせられもする。ただひとのまねをしているだけの者は、てんで自分でものを考えようとしないから、説き伏せることもできない。
このことを少しちがった言葉でロックは次のように言っている、「世の中に間違った意見というものは、一般に考えられているほど多くない。というのは、たいていの人は意見などまるで持たないで、他人の意見か、ただの噂や世評などの受け売りで満足しているからだ。」あなたはそんな仲間に加わってはならない。
この本がスイスで出版されたのが、1901年です。ちょうど120年前ですが、決して色褪せていない至言であると思います。