KAISEIブログ
入学式で「世界で活躍している開星卒業生」の話をしましたが、たまたま直後に面会する機会に恵まれました。その人は、約1か月間のエジプト遠征を終えて帰国した、テニス部OGの細木咲良さん。島根県に帰ってきて、先週の金曜日には本校に来てくれたのです。細木さんは、ITF ツアーシングルスという大会に出場し、1 週目ベスト16 、2 週目ベスト4。そして 3 週目には、念願のプロツアー初優勝という素晴らしい結果を残しました。コロナ禍のために、世界の大会事情が変わっていて、例年であればランキング300位くらいまでの選手で競うというこの大会。今年は200位台の選手も何人か出場し、実にレベルの高い戦いだったと聞きました。週を追うごとに順位が上がっていったのは、試合を終えるたびにコーチとともに課題を検討。着実に修正を重ねていった結果、大きな目標の一つであった「ツアータイトル獲得」を果たしたのです。
決勝で勝った相手は、2週目で敗れた日本人選手とのこと。日本のトップ選手も数名が参加しており、最初は1−6,1−6で完敗したそうです。しかし、弱みを克服して優勝したところが凄いですね。細木さんをプレーヤーとしてもお育ててきたお父様から、その価値の大きさと今のテニス界の事情などを伺いました。上位ランクの戦いは、こうしてツアー期間中での微妙な調整で勝敗がわかれるほど、実力が拮抗しているとのこと。したがって大会を経るたびに、ランクの上下移動がかなり激しく起きるそうです。実に気の抜けない世界なのですね。厳しい勝負の世界で戦いながら、次の目標に向かっていくと口元を引き締めますが、その目標については明日お伝えします。