KAISEIブログ
世界で活躍するテニスプレーヤーの細木咲良さんに続いて、こちらは世界に飛び立とうとしている開星高校OB・近江周吾さんの話題をお伝えします。近江さんは今、関西外語大学の2年生。今年の8月から1年間、大学から奨学金を受けて、スペインに留学をすることになりました。その報告を兼ねて、3月に来てくれたのです。聞けば、この留学制度を利用するために乗り越えた関門が、110中9人という厳しい選抜。1年生の成績をもとにした書類面接と、日本語およびスペイン語の面接を通過して勝ち取ったそうです。大学に入ってから「もちろんバイトや遊びに行ったりもしたんですけど、できるだけ勉強ができる時間があれば勉強してきました」ということで、これまでの努力が実ってよかったですね。そんな近江さん、高校時代を振り返ると「2年の 終わりぐらいまで、本当に勉強できなかったのですが、英語の先生にマンツーマンで教えていただき、最後はかなり偏差値が上がりました」とのこと。開星にきっかけをもらったので、悔いのない大学生活を送りたいと決意を伝えてくれました。
近江さんの海外探究の原点は、開星高校時代でのアメリカ短期留学にさかのぼります。その時に海外のカルチャーショックを受け、本格的に語学を学ぼうと決めました。スペイン語を選んだのは、もともとサッカーが好きというのもあったそうですが「ぶっちゃけ、本当の事言ったらそんなに深い意味はなくて、英語できる人はいっぱいいるんかもしれんけど、スペイン語ができる人は僕が知ってる限りは、日本の中にもほんまにマイノリティなのではないか。どうせ言語やるんやったら、ちっちゃい言語をやろうかなと思って」と、関西弁交じりでユニークな動機を話してくれました。ただ今の心配の一つが、これからのコロナ情勢。話を聞いたのが3月の頃で、緊急事態宣言も解除されるという時期でしたが、近江さんの大学がある大阪は感染者が急増し、高校の部活動さえ制限がかかるほど。オンライン授業には閉鎖感を感じていることでしょうし、スペインの情勢も不透明ですが、何とか計画通り実現されることを願うばかりです。
後輩に対しては、次のようなアドバイスを授けてくれました。「遊びたいこともあると思うけど、頑張ってほしい。仮に自分がやりたいことに取り組んで、それが成功しなかったとしても、多分その別の形で何か報われるんかなと思いますし…。僕もぶっちゃけ第一志望には2点足らなくて、同じ大学のスペイン語を選んだんです。でも今は朝から晩まで勉強して相当努力して、留学することが決まりました。もともと、自分が思い描いてた道には 行けなかったですけどでも、スペイン語をやって新しい道が開けて、また別の成功に繋がることができるかもしれません。まだ留学前ですけど、努力して損することはないかなと思います」。卒業後は「スペインで何年か働いて、また日本に戻ってきて還元できたらなとおもいます」と、目を輝かせる近江さん。どこまでもポジティブで、前に進んでいこうという逞しさが心に残りました。