KAISEIブログ
連休も残すところ、今日だけとなりました。前半、学校へ足を運ぶと部活動が一生懸命取り組んでいましたが、とくに3年生はまもなく最後の大会、コンクールに臨みます。コロナの第4波が気になりますが、何とか開催されることを願いたいですね。
こうした時節の中、私自身はひざを痛めていることもあり、家でゆっくり過ごしました。その中で中学1年生が入学前課題として取り組んだ作文を、じっくり読む時間をとりました。これは司馬遼太郎が書いた「21世紀を生きる君たちへ」という文章を読んで、感想を書くという取り組み。一人ひとりの個性とともに、中学校生活や将来への意欲があらわれていて、とても頼もしい気持ちがわいてきました。
印象に残った表現はいろいろとありますが「いつの時代も頼もしい人格を持たなければならないということは、自己を確立するということ」「自分に厳しく、他人にやさしくという意味は分かります。けれどまだ自分の自己は不安定で、そうではない自分がいることも分かっています」ということで、建学の精神を自然に自己の中に確立させる思いを書いている生徒もいました。
また「子どものころから支え合い、助け合うことはとても尊く大切である」といった助け合い、支え合いのことに触れた生徒も少なくありません。「今はコロナでいろいろな行事が中止になり、ニュースで学生さんたちが泣いているのを見て私も胸が痛くなります」と、コロナ問題に言及していた生徒もいました。小学校時代から団体競技の経験をもった生徒は、とくに支え合いについての意識が高いように思います。
また、著者の司馬遼太郎への関心を書いている人もいました。家族旅行で坂本龍馬記念館に行ったことがあり、龍馬が好きになったとも。これからたくさんの司馬遼太郎の作品に触れ、歴史に詳しくなってください。なお、以前に司馬遼太郎と時代小説の名手、藤沢周平のことを書いた記事がありますので、こちらへ再掲いたします。