KAISEIブログ

 : 研究授業で伝わる開星らしさ【水野校長ブログ】
 投稿日時: 2021/07/07


昨日は研究授業で中3、高1、高3の参観をいたしました。最初に見たのが中学生3年生の物理の授業。 矢頭先生から「絶対に藤沢先生の授業は面白いですよ」と聞いたので、私は物理は大変苦手だったのですが、最初に見に行きました。藤沢先生は、物体に働く力と仕事量の 問題を、実にユニークな方法で展開。というのも、生徒一人ひとりが1階から3階まで階段を駆け登り、そのタイムと自分の体重などを掛け合わせて算出してくという実験です。自分の身体を張った方法ですから、絶対に身につくでしょうね。文系の私でも、これならば中学・高校時代に理解できたかもしれません。田中先生がカメラを持って階段を駆け上がって撮影していたのも、たいへん印象的でした。


続いて保健体育・大谷先生の授業では、コンセンサスゲームを行っていました。コンセンサスとは合意を形成していくという意味合いで、問題文を読みながら、一人ひとりが順位付けをしていきます。それは、宇宙船で月面に不時着する時に、あなたが持っていく物を選ぶというゲーム。「懐中電灯」「パラシュート」「磁石の羅針盤」「2リットルのウォッカ」「大きいビニールの雨具」「1リットルの水」「化粧用鏡」「軽装コート」「ピストル」など、12個ある選択肢から優先順位をつけていきます。見ていて面白かったのが、人によって選ぶものがまったく違うこと。最終的な結果は見ていませんが、さてどうやってコンセンサスを形成したのでしょうか。


最後は、佃先生が指導する高3・日本史です。 ここでは日露戦争をテーマに、戦争の意味を話し合う授業。非常に重たいテーマですが、生徒たちが熱心に授業に取り組んでいた姿が印象的でした。担任の古津先生が、目の色を変えて意見をぶつけ合う生徒に感じ入っていましたが、この調子で卒業まで突っ走ってください。三者三様、それぞれ開星生の元気と、先生方の熱意&工夫にあふれた研究授業でした。