KAISEIブログ

 : 自分の未来にワクワクする夏休みに【水野校長ブログ】
 投稿日時: 2021/07/17


昨日は1学期の終業式、それぞれ自分なりの目標をもっての夏休みに入ったことと思います。終業式の講話は放送の形式になりましたが、この夏休み「自分の未来にワクワクしよう」というタイトルで話をしました。話題にしたのは先日、開星高校OBで慶応大学に進学した野球部の元キャプテン・安田諒平さんと、島根県立大学を卒業して地域の医療に貢献している、看護師の紅花有紀さんのエピソード。多くの生徒が参加したその講演会の場で、1日何時間ぐらい勉強したらいいでしょうか? という質問に対し、2人は口を揃えて「休みの日には10時間以上は勉強しました」と答えました。では2人はどのような気持ちで、このような勉強に取り組んだのでしょうか?
たとえば、8時間、9時間だったら目指す大学に入れないかもしれないけど、10時間なら合格できるに違いない、その分岐点が10時間だったのでしょうか。年配の方は聞いたことがあると思いますが、私が高校生の時代「4当5落」という言葉がありました。当は当選の当で「4時間の睡眠なら当選、つまり合格できる。5時間寝ているようでは落選、つまり合格できない」、そうした意味で使われていました。4当5落、生徒諸君はどう思うでしょうか? 考えてみれば、学力には個人差があるし、目指す学校によって難しさも違うわけですから、精神論に過ぎないことはわかります。


ですから安田さんも紅花さんも、そうした精神論にすがって勉強していたかというと、そうではなかったのではないか。10時間しなければならない、というよりも、勉強をすればするほど自分の未来が明るくなってくる。だから、時にはわくわくしながら勉強するうちに、気がついたら10時間が過ぎていった、そんな毎日だったのではないかなと思いました。私自身、高校3年生の夏までは、部活動に打ち込んでいてひどい成績でした。しかし夏休みに入ってから、2人のように一気に勉強時間を増やして入試を乗り越えた経験があり、そうした話をしたのです。ひとえに、これまでの成績にとらわれず、ある日突然、スパッと決めて、切り替えること。合格、不合格といった結果を案じることなく、わくわくしながら自分の未来を掴みにいってほしいと思います。一人ひとりにとって、充実した夏休みになりますように。