KAISEIブログ

 : 吹奏楽部の演奏を味わう【水野校長ブログ】
 投稿日時: 2021/09/01


先日の文化祭で演奏を披露した吹奏楽部、3年生にとっては最後の舞台となりました。コンクールだけでなく、チアリーディング部やコーラス部とともに、学校説明会やだんだんコンサートなど、各種イベントで素敵な演奏を聴かせてくれた3年生はじめ部員たちには感謝です。その部員に対して、顧問の松浦先生から一人ひとりへメッセージが投げかけられました。コンクールが終わった直後、私もその内容を目にして、いつか全校へも紹介したいと思っていたのです。というのも、文化祭でも披露された曲「大いなる約束の大地〜チンギスハーン」の演奏について、より親しみと理解が深まると思ったからでした。では、松浦先生のコメントを以下、転載いたします。


●松浦教頭のコメント

7月31日(土)益田市のグラントワで開催された「全日本吹奏楽コンクール島根県大会」に出場してきました。結果は、金賞を頂きました。以下は、当日の演奏の感想です。
当日の演奏素敵でした。
まずはパーカッション。吹奏楽にはじめて挑戦した高1の米田さん。見事な演奏でした。本番のティンパニーはしっかり曲にハマっていました(頑張った成果が発揮できました)! ティンパニは指揮者に次ぐ、重要な役です。それを見事にやってのけました。それにシンバルのクレッシェンドも良かった。米田さんのグロッケンやウィンドチャイムの美しさは言葉にならない、夢の世界を作ってくれました。


高3の門脇さんはあのタムタムの3拍目、完璧でした。ビブラの旋律も素晴らしかった。必死で食らいつく姿は感動でした。もちろんバスドラは、しっかり仕込まれて抜群の安定感でした。中2の滝川さんは、トランペットなのにマルチに大活躍してくれました。拍子木に、シンバル、そして大太鼓のフレームに極め付けがピアノです。このピアノがなければ、曲は成り立っていなかった…。中でもカンタービレのところは圧巻でした。高1のトランぺッター矢田さんの打楽器は、いぶし銀でした。あの効果が曲の絶妙なアクセントでした!場面転換にはなくてはならな存在でした。そして高3の久保田さん。久保田さんのスネアが最高でした。この曲の肝でした。そしてクライマックスのチャイム…涙物でした。次にトランペット。高3松浦さん、3年生として最後まで、しっかりやり切ってくれました。花形楽器を任される重圧はあったはずです。でも決して逃げなかった。そんな姿に心から敬服します。後輩たちもそんな先輩の背中をしっかり見ていてくれたと思います。高2の足立さん、1stトランペットにとって、この曲はチャレンジでした。ソロ、素晴らしかった。抜群の安定感で安心して聴くことができました。そして高1の矢田さん。


フリューゲルのソロは聴くものを泣かせました…歌心が「ググッ」を伝わってきました。高1ユーホの古市さんは、クラリネットも担当しながらの熱演でした。一時はトロンボーンまでチャレンジしてくれました。何事にも果敢に挑戦する姿勢は素晴らしいと思います。高1のトロンボーン蘆田さん。開星にようこそ! 何を隠そうこの曲を決めた時点では、トロンボーンがないことが悩みだったんです。助かりました。トロンボーン経験者の長島先生もいてくださるので、ますます蘆田さんの活躍が期待できます!コンクール当日の今朝、誰よりも早く登校していた蘆田さん。その姿勢に脱帽です。そして、低音楽器。高3の關口さん。半年で上手になりました。コンクールに間に合いましたね。これはすごいことです。半年でこれほど成長したチューバをかつて見たことがありません。本番、曲の雰囲気もしっかり作ってくれました。そして大黒柱が高3の渡部さん。3つの楽器を操る開星の魔術師。楽器を持ち替え、音色を変えることで曲の雰囲気がグッと良くなりました。歌える低音は最高です! サックス。2人ともビブラート最高です。サックス特有の艶っぽい音はなくてはならない存在感を示していました。鈴木さんの作品はサックスが柱になります。そのことをよく理解して曲作りをしてくれました。高3の岩田さんはあの難しいソプラノサックスをよく吹きこなしました。すごい!この楽器、歌えるようになるまでが結構大変です。高2の石倉さんはGの音に悩ませられました。でも見事に克服したのではないでしょうか?冬ごろから、基本練習に打ち込む姿勢が、とても良くなっていくのが手に取るように分かりました。これからの成長がますます楽しみです。


ホルン。高3の吉野さんの安定した中音域が開星のサウンドを支えてくれました。吉野さんも、ホルンに加え、クラリネットを吹いてもらいました。途中のクラリネット、音程、音色、そしてフレーズ感、どれをとっても抜群の安定感でした。そしてホルンの決め所でのフォルテッシモは圧巻でした。ホルンがうまいとバンド全体がグッとしまります!最後はフルート、ピッコロです。ソロの多いこの楽曲で、2人の存在は欠かせません。高2の永澤さん、最初のソロ、良かった!誰もが、この曲の世界に引き込まれていきました。最高です。キャラクターが立って、説得力がありました。そして高3の片寄さん。ピッコロの軽快な音色は全ての人を虜にしました。こんなに素敵なピッコロは後にも先にも片寄さんだけでしょう。素晴らしかった!
 県大会は終わりました。お疲れ様でした。支えてくださった全ての方に感謝して、本日のコメントを閉じます。