KAISEIブログ
昨日は「敬老作文コンクール」と「生徒会立会演説会」という2つの行事が行われました。田中先生と恩田先生から、動画視聴の案内が来て、私もその場を共有できることになったのは、嬉しい限りです。おかげで、祖父母のことを綴った文章からは、心温まるエピソードを、立会演説会からは生徒会活動にかける意欲を感じることができました。そこで今日は、敬老作文について書かせていただきます。
「敬老作文コンクール」は、私がこちらへ来る直前まで勤務していた「モラロジー道徳教育財団」の主催です。同財団が教育委員会などの後援を受け、全国の小中高等学校を対象に、作文募集を行っているこの事業。たまたま私が今、作文術について書いている最中でしたので、いっそう興味深く感じました。優秀賞を受賞し、作品を発表たのは中1の都地さん、中2の石橋さん、高2の木村さん、高3の桑谷さんの4名です。短い文章にもかかわらず、見事に家族との心の交流を表現していました。松江モラロジー事務所代表の赤木寛子さん(元・島根県の小学校長ですから、教え子の保護者の方々も少なくないのでは)が講評されたように、心温まる作品の連続でした。
そして特徴的に感じたのは、自分なりの感謝の表し方と強い気持ち。それが部活動の演技であったり、将来の夢の実現であったり、旅に連れていきたいという願望であったりと、物語性が豊かなのです。一方で共通していたのが、作品を貫く「明るさ」でしょうか。中にはガンと闘病するおばあちゃんや「年寄りは毎日つまらない。もう人生十分」とぼやくおじいちゃんもいらしたのですが、それでも希望にあふれ、湿っぽさを感じません。開星生ならではのカラーでしょうし、モラロジー松江事務所独自の審査基準なのかもしれません。すべての作品に「決意」も表されていて「カンカラコモデケア」が高いレベルで反映していることを感じました。生徒諸君はこうした機会を生かして、どんどん書く練習を積んでいけると良いですね。