KAISEIブログ
昨日、朝礼の講話で先週に続いてバスの中での振る舞いについて、話をしました。公共交通機関を利用する時に、考えてみてください。
●朝礼講話
おはようございます、校長の水野です。先週、バスの中でヘルプマークをつけている人を前に、席を譲らない若い人がいるという話を耳にしたと伝えしました。その理由を想像すると、次のようなことが思い浮かびます。「気づかなかった」「ヘルプマークの意味を知らなかった」「知っていたけど、スマホや友人との話に夢中になっていた」…などなど。しかし、よく考えるとそれは本質的な理由ではないのではないか。実は、その辛さを経験したことがないから。そのような体験の不足から、行動につながらないのではないのか、と思いました。
私自身、今回生まれて初めて足にメスを入れ、その痛みと不自由を知りました。本校の生徒も、ほとんど経験者はいないでしょう。私が入院中、野球部の佃くん、柔道部の南波くん、森崎くんなどの猛者が入院してきましたが、とびぬけて屈強な彼らでさえ、実に辛そうにしていました。きっと彼らも、バスの中で目の前で健康そうな若い人が座ったままだと、寂しいでしょうし、逆に席を譲られたときは感謝をするはずです。
困っている人に気づいて、自然に親切ができるといいのですが、ではどうすれば行動がとれるのか。それは、きっと日頃から病院のバス停では、そういう人が乗ってくると想像していること。そうすれば、気づかないことはありませんね。つまり、適切な状況判断ができるのです。気づけること、思いやりの気持ちを自分の心の中に育てることは、勉強やスポーツができること以前に大切かもしれません。それでは生活信条です。心を磨き、唱和してください。
※ヘルプマークのほかにもマタニティマークというのもあります。