先週、著作権を学ぶ勉強会に参加いたしました。主宰したのは、本校の研究開発部。研究開発部は、その名の通り探究学習をはじめとした、新しい学びの内容を研究する部署です。この日、講師になったのは、図書館司書の實重先生。實重先生はこんど、生徒へ著作権法を学ぶ授業を予定しているそうですが、それに先立って研究開発の先生方にデモンストレーションを行ったのです。實重先生は、最近話題になっている漫画の「海賊版サイト」の事例をもとに、楽しく学べるスライド資料を用意していました。

著作権の重要性については、すでに生徒諸君も耳にしていると思います。近年のデジタル化社会の進展によって、著作権の問題がとても複雑になってきました。私自身、出版社勤務時代には日々、著作権と向き合っていましたが、それはアナログ時代のこと。今ではすっかり様変わりして、驚くべきスピードで多量の違法コピーが作られ、さらに写真や動画、音楽などへと広がっています。法律が追いつかないところもあると言いますが、そうした法での抑制はもとより、知的財産を守るのは一人ひとりの意識が高まりしかありません。探究活動においても、出版物やサイトの利用をする機会が増えていきますので、實重先生の講義をしっかり受け、基礎を学んでいきましょう。