昨日、卒業式の予行練習を行いました。予行練習と、上の写真にギャップを覚えるかもしれません。ところが、この方は本校の卒業式には、無くてはならない方なのです。本校の中高一貫コースの卒業生にして、松江で「フラワーブティック・ブーケ」というお花屋さんを営む小川耕司さん。こうした式典の時に、お花を届けてくださるのですが、今年もステージが華やぐ立派なお花を用意してくださいました。井上先生が、その思いを伝えてほしいと、校長室に案内してくれたのです。

当然ながら、花のプロとして小川さんなりのこだわりがあり、桜と松は卒業式に欠かせない２種。この時期の桜が珍しいうえ、松は「根引松」を使うと言われます。というのも、根がついたままの姿から「地に足がつくように」という願いを込めて、といういわれがあるとのこと。年末に購入した木を水につけ、卒業式まで持たせてきたそうです。「今の子どもたちは、コロナでとっても苦労していると思います。子どもたちに明るい未来があるように、この花束も作っていきたいという思いがありました」と言われるように、温かい気持ちで作られたお花でした。小川さんにも見守られて、素晴らしい卒業式になりますように。

予行練習は、一つ一つの所作を確認する礼法指導が行われ、緊張感をもって行われました。「社会に出る前に、自分の基準と社会が求める基準というものの、すり合わせをしっかりしておくように」というのは、学年主任・山下先生の言葉。ぜひとも胸に収めて、社会に飛び出していってください。