卒業式が終わると、校内のそこここから歓声が聞こえてきます。時おり、天籟の鐘の「ゴ〜ン」も響いてきますが、連打は禁止になっているので穏やかな音色です。昔は卒業生が打ち鳴らしていたそうですが、吊っている個所が弱っているので、仕方がないですね。

さて卒業式の風景と言えば、最後のホームルームと卒部式ではないでしょうか。１年に１度しかないこの機会、私も校舎を回って雰囲気を味わいたいところですが、校長室周辺の様子を見るに留めました。その中で、昨年に続いて参加したのが、テニス部の卒部式です。式辞でも話しましたが、男女アベックで１２年間連続のインターハイ出場。素晴らしい快挙を成し遂げた面々を見ると、改めて「３年生はこれだけのメンバーだったんだ…」と感服いたします。

卒部式は保護者の方々も見守る中、生徒一人一ひとり、顧問の先生方の思い出話が続きました。聞けば高校での初心者もいる中で「放っておいたら、いつまでもテニスをしている子たち（ｂｙ三島先生）」というほど、テニスが好きなメンバーが集まっての成果だったのですね。４月に入学してくる新入生に対して、私は「高校での３年間は、本人も保護者の方も驚くほど成長する時期」と話していますが、テニス部はまさにその実例であるように思いました。エンディングのプレゼント交換、とってもいい風景ですね。