表題に「もう一つの卒業式」と書いたのは、一昨日、開星中学校の修了式を行ったからです。というのも、本校は中高一貫校であるため、多くの内進をする生徒にとっては卒業ではないからです。中高一貫校に通学、勤務した経験がない私にとっては、初めて聞く言葉でした。とはいえ中学校課程を終える生徒にとっては、一つの大きな節目でもあります。また保護者の皆さまにとっても、お子さまの成長に感じ入る貴重な時。通常の卒業式のように、一人一人の修了証書を手渡しながら、門出を祝しました。

実際、出身小学校の校長先生の皆さんから届いた祝電。別れを惜しむ在校生たちのメッセージなどが集められた掲示物などを見ると、卒業式そのものです。そして何より、生徒代表の大月さんの言葉には、胸を打たれました。中学校時代の仲間との思い出、先生方と保護者の方々への感謝…かみしめるように伝えられた一言一言には、あの場にいたすべての人が深く感じ入ったことでしょう。３分の２がコロナ禍の中で、互いにマスクをしながらの不自由な学校生活でしたが、みんなで支え合い信頼関係を作り上げてきたことが伝わってきました。３年間皆勤を果たした原くんも、実に立派でしたね。皆さんの高校での、ますますの活躍を願っています。