昨日は、本校の主催による大阪体育大学・土屋裕睦先生のコーチングセミナーに参加してきました。本校教職員だけでなく、校外の各種スポーツ関係者がお集まりになり、スポーツ指導についての研修、というか和気あいあいとした楽しい講習会のといった感じでしたしょうか。驚いたのは、これまでいろいろな場で土屋先生の講習を受け、コーチングの基本を学んできて来られた方が、大勢いらしたこと。全日本チームなどに関わっていらっしゃる、土屋先生ならではの幅広いご人脈にも感銘を受けました。

セミナーの中では、心に残る場面がいくつかありました。やはりスポーツ指導においては「昔はよかったけれど、今の時代は…」ということで、否定されている指導法や練習法があり、関係者は常に勉強が必要です。土屋先生は、身体的なことだけではなく、心理学の観点からあるべき指導を研究されているので、非常に説得力を感じました。例えば〇〇など、もう頭考え込んでしまうテーマもあり、指導のあり方考え方１つで随分違った成果につながるのだろうと言う想像をいたします。

部活動については、スポーツに限らず「勝利」か「楽しみ」かという目的の対立は、今後ともその狭間で議論が続く課題ではないでしょうか。そもそも日本のように、学生スポーツが競技性を高め、各種スポーツ団体が表彰制度を作っている国がらは、世界に見当たりません。勝つことを第一の目標としている組織は少なからずあり、一方で楽しみを優先させる活動もあってしかるべきでしょう。一人ひとりの希望に沿った形で活動の場があればよいのですが、いろいろな制約の中で、より良い環境づくりを、これからも研究を続けていかなければならないことを痛感いたしました。