KAISEIブログ

 : 歴史の扉を、開けた!~開星中学野球部
 投稿日時: 2022/05/09

昨日、開星中学の新しい歴史が開かれました。メモリアルの場は、遠く大山を見晴るかす米子市民球場。昨年発足したばかりの硬式野球部が、見事に初勝利を飾ったのです。部活動は、もちろん勝つことだけが目的ではありません。とはいえ試合の結果は、技術と精神力が伸びていくための原動力になるものです。試合前、津森先生に聞くと、相手は昨年の秋に対戦して、4−5と惜敗したのチームとのこと。津森先生が「お互い、成長していますから」と、再戦を楽しみにしている気持ちが伝わってきました。そしてゲーム開始直後、1番の澁谷くんが四球で出塁すると、バッテリーの隙をついて盗塁。立て続けに3番の宮𢌞くんが、左中間に会心の二塁打を放って先制しました。

続く2回、相手の失策がらみで追加点を奪います。さらに3回は、4番の山﨑くん、和田くん、須山(陽)くんの3連打とたたみかけて3点目。続く4回は、無死1・3塁のチャンスに、澁谷くんが果敢に重盗を決めてホームイン。その後もバッテリーエラーや、主砲山﨑くんのタイムリー。10点目となる澁谷くんの3塁打などで突き放していきます。ランナーが出るたび、大きな声をあげて手をぐるぐる回していた、3塁コーチの福山くんは、大忙しでしたね。そのはつらつとした動きは、とても印象的でした。

大量リードに守られた先発投手の原田くんは、絶妙のコントロールで無四球ピッチング。初夏の涼風が吹き抜ける絶好のコンディションの中、気持ちよさそうにすいすいと投げ切りました。そういえば原田くんは、大山のふもとの中山小学校の出身です。ふるさとの山にも、見守られていたのですね。試合後のメールで、津森先生からも「最後まで、本当によく粘ってくれました」と、その投球を絶賛していました。最後にウイニングボールをつかんだのは、再三の好守備を見せたレフトの須山(優)くん。4回を終えたところで10-0のコールド勝ちは、まざまざと成長の跡を示したと言えるでしょう。

成長といえば、私が立ち会った入試の面接で、セカンドの上田くんが野球への熱い思いを語っていた場面がよみがえってきました。そしてその思いは、第1期、第2期で集まった17人に共通した感情に違いありません。そんな部員たちが一丸となり、2年目の早い時期に「完封コールド勝ち」というのは、塚田監督と津森部長にとっては、大きな手ごたえだったのではないでしょうか。この試合を境に、開星ナインがさらに大きく成長するのではないか。そんな予感を感じさせる試合でした。保護者、ご家族の皆さまの最高の笑顔、次戦以降も素敵な時間を共有したいと思います!。