５月２６日から始まった高校、中学の総体。一昨日の終盤戦には、島根県武道場で中学校総体柔道競技の松江地区の予選が行われました。重量級の選手たちがこの春に卒業し、少しコンパクトになった開星男子柔道部。団体戦では厳しい戦いを強いられるかなと、気をもんでいました。というのも団体戦は体重順に選手が相対するのですが、大将の井原キャプテンの相手は、なんと２０キロも重たい、８０キロオーバーの選手です。それでも井原くんは臆することなく、試合開始から積極的に攻撃を仕掛け、見事に背負い投げで一本勝ちを収めました。その後も、団体戦では連続の一本勝ちで優勝へと導き、個人戦でも優勝トロフィーを手にしたのです。たった一人の３年生、新キャプテンの井原くんを中心に、開星柔道の伝統をつないでいってくれるに違いない。そんな予感を感じさせる大会でした。

また、女子は今大会も２年生の富田伊央莉さんが、やはり大きな相手を倒しての優勝。下田先生が「いつか全国で戦える選手です」と、その成長を楽しみにしている逸材です。彼女を見ていて思い出すのが、小さな体ながら無敵を誇った「やわらちゃん」こと谷亮子さん。これからさらに場数を積んで、やがて「山陰のやわらちゃん」と国民から愛される選手になってほしい、そんな願いを託します。