KAISEIブログ
昨日、第9回国際地球科学教育会議(IX GeoSciEd)のジュニアセッションに、開星高校の生徒が参加してきました。なぜ、この学会に参加したかといえば、本校が探究の授業や科学部でお世話になっている、島根大学の松本一郎先生が委員長を務められているからです。発表者は、高校2年生の坂本來愛くん。以下は、科学部で指導に当たってきた田中先生のコメントです。
「中1のころからずっと、一人で人工ルビーを作り続けてきました。ここまでの集大成(主には失敗の歴史と、そこからの学び)を、くにびきメッセの会議場で発表。90分間、英語での発表と質疑応答でしたが、見事に優秀賞を受賞しました。松本一郎先生のお力添えはありましたが、最後の3日間はポスター作製、英訳、原稿作成とよく頑張りました(実際、英語はかなり上達しました…たぶん!)。
実は私も発表を聴きたいと思って、別の会合から急いで駆けつけたのですが、残念ながら会は終わったところでした。幸い松本先生に出会え、坂本くんのパネルの場所までご案内いただきました。すると、そこにはパネルをじっくり読み込む女性の姿が。お声がけすると、この方は福井県の高校の先生。発表内容がとても興味深かったので、今一度、内容を読み込まれていたのでした。
坂本くんのパネルの冒頭には、次のように書かれています。
「現在、日本の高校の科目として「地学(地学)」は残っていますが、地学を選択する生徒は少ないです。また、地学を教える教員は非常に少なく、島根県には自然豊かなジオパークや世界遺産がいくつもあるにも関わらず、それらが教育に有効に活用されていません。 中高一貫校である開星中学校・高等学校に通い、部活として自然科学部に所属し、活動の実験や観察を通して理科の楽しさを追求しています。 今回は人工ルビー合成についてご紹介します。今回発表するメンバーと切磋琢磨しながら共同研究を続けてきました」。
ということで、中学校の科学部員も同行し、田中先生や伊藤先生とともに、坂本くんの発表を見守ったとのこと。様々な試行錯誤を経て、参加者に強いインパクトを与えた発表が、これからの科学部の躍進につながることを期待しています!
※下の写真は、閉会行事で挨拶をされる松本一郎先生。