岡先生が足を止めて見ているのは、開星高校卒業生の進路先の活躍ぶりが掲載されているポスター。「みんな、元気に頑張っていますね！」と、一人ずつの思い出を聞かせてくれました。今年の卒業生も、そろそろ本格的に試験が始まります。今週末に村本先生、岡先生、田中先生とともに、高３生の面談に立ち会いました。私自身は今年度、初めてのことになります。昨年、入院していた病室で同室だった、野球部主将の佃くんや、毎日、校長室の掃除に来てくれていた井出くんの顔が並び「もう、彼らの番か」と、感慨を覚えずにはいられません。島根に残る生徒もいれば、都会へ出る希望を持つ生徒もいますが、それぞれ新しい進路に向けての抱負を語ってくれました。

そういえば昨日、カナダへ留学する武田さんに将来の夢を聞いたところ、卒業後は東京へ出たいとのこと。文化的な刺激があるからという理由でしたが、実は私もまったく同じ気持ちで、愛知県から上京したことを思い返しました。今のようにインターネットが発達していない時代。小説などで知った、東京の町の名前に胸を躍らせたものです。当時とは、すっかり別の街になりましたが、５年先、１０年先には、東京も松江も、どのように変わっているのでしょうか。自分の成長とともに、変化を楽しんでほしいと思うばかりです。