KAISEIブログ
昨日に続いて、伊藤先生が出場する国体の弓道競技について。競うのは近的と遠的という2種目。国体の説明ページを見ると、近的は7分30秒以内に、28m先の直径36cmの霞的に中った矢の本数で競うとあります。近的では、3人が4本ずつ2回射るので合計24本。調子が良いと3人が4射とも的に当たる「皆中」になることもあれば、逆に揃って厳しい結果になることもあるとか。弓道はデリケートな競技なのですね。そうした面でも、三十三間堂の晴れ舞台で優勝した村田さんの存在は、心強いかもしれませんね。
一方の遠的は、6分30秒以内に、60m先の直径100cmの得点的(中心から10・9・7・5・3点)に中った位置の得点の合計で競います。60m先とは豪快ですが、そういえば千葉県で勤務していた高校が弓道に力を入れていて、広いグラウンドに弓道部員が並び、遠くの的に向かって弓を引いていた練習風景を思い出しました。下の写真は当時の部員たちの様子です。
この遠的ができる競技場が島根県にはなく、皆さんは米子まで練習に出かけるそうです。「津和野の嶋田さんは、朝3時位からおうちのことをして、特急に乗って練習会場に向かうから大変なんです」と、仲間の苦労を思いやる伊藤先生。島根県に遠的競技場を設立するのも、関係者の皆さんの悲願とか。2030年の島根国体までに、実現できると良いですね。そして今年は国体終了、2日後に高校の新人戦があるという緊迫した日程。「高校生の部員には、すごい申し訳ないことをしてしまっているなと思って…」と伊藤先生は気に病んでいましたが、ぜひ安心させてあげてください。昨年発足したばかりなのに、すでに中学生7人、高校生10人の部員が加入して活気づく弓道部。今回の伊藤先生の国体出場は、さらに部の発展につながる力となることでしょう。