KAISEIブログ
昨日の2時間目、本校体育館が音楽ホール&ギャラリーに転換し、中学校の生徒たちとともにエキサイティングなアート体験をいたしました。音楽家は地元のミュージシャンの門脇大樹さん。画家は全国を股にかけて創作活動を行っている近藤康平さんです。このイベントは松江市主催の事業で、次のような趣旨で取り組まれています。「国内で活躍する芸術科を地域に誘致し、生活を共有しながら創作活動を展開することで、地域にもアートを還元する取り組みです。10月3日~7日にかけ、市内の学校において活動を普及していきます」ということで、最終日の昨日、本校のステージで締めくくられました。
門脇さんの歌に合わせて、近藤さんが掌につけた絵の具でライブペインティング。真っ白なキャンバスに描かれていくノスタルジー溢れる絵に、生徒たちから感嘆の声が挙がります。さらに、2曲目~3曲目にかけては、前の絵に塗り重ねていきながら、全く別の景色を描くという技術で、観客をうならせました。
歌と絵を融合させた全く新しいタイプの現代的なアートの世界。メルヘンチックな作風だったこともあり「絵本の編集者時代を思い出し、思わず依頼したくなりました」と感想を述べたところ、近藤さん自身が絵本の編集をされていた経験もあるとのこと。「さすがに見抜かれました!」と逆に返されましたが、子どもたちの心をとらえる魅力たっぷりの時間でした。校長室に掃除に来ている高1生の白石くんも、美術部ということで特別参加しましたが「あのように楽しいイベント、またお願いします!」と、いたく感動したことも、書き添えておきます。
ギャラリーには、先々代の高校生徒会長・三島宇宙さんのお顔も。生徒会として、門脇大樹さんの力を借りて、予餞会で「開星のうた」を制作したことがあるそうです。コロナ蔓延により録音は断念したのは残念でしたね。昨日は、忘れ物を取りに来た感じだったでしょうか。そして本校OBにして、市会議員の野津直嗣さんと、本校理事で県会議員の川上大さんも、応援に駆けつけてくださいました。野津さんは松江市でこの事業を進めているご担当者でもあります。また、川上さんは2人のお子さまが本校の卒業生でもあることから「これは、本当にいい授業でした!」と、ご自身のお子さまにも体験させたかったという口ぶりでした。歌と美術の融合という、独創性あふれる体験をした開星中学生。きっと、他では得られない素敵な感受性が育ったでしょうね。アーティストへのお礼の言葉は、新生徒会長・坂本くんの初舞台でもありました。
※近藤康平さんが松江滞在中に描いた作品の動画は、後日アップされるそうです。下記番組は、ライブペインティングの解説をされている番組ですので、ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=TJoSroJ8rA0&t=18s