KAISEIブログ

 : 3学期始業式
 投稿日時: 2023/01/11

新しい年が始まり、本校でも3学期の始業式を行いました。今回も放送にしなければならなかったのは残念ですが、新型コロナに加えてインフルエンザの大流行で、文部科学省からも注意喚起がされています。そうした中で元気な生徒諸君の顔を見られたのは何よりですが、感染の広がりが見通せない時期なので、これまで以上に注意をしながら過ごしてください。

 

●朝礼講話

新年おめでとうございます。3学期の始業式を迎えました。冬休みはどのように過ごしましたか? 「こんなことをしたい」と決めていたことを実行できましたか? 新年早々、練習に励んでいた部活動もあり、今年もたくさんの活躍の便りが聞かれるに違いないと、頼もしく感じました。さて高3生は今週末、いよいよ大学入学共通テストを迎えます。この日のために懸命に準備をしてきたことでしょう。まずは体調を万全に整え、持てる力を存分に発揮してほしいと思います。また共通テストを受験しない人も、それぞれの試験で頑張ってください。私たち教職員は、全員の成功を心から願って最後まで応援いたします。

さて2023年の始まりにあたり、あなたはどんな目標を立てましたか? 一年の計は元旦にあり、という言い方があります。今日は学校においては元旦ですので、今年をどんな年にしたいのか。目標を立ててみてはどうでしょうか。勉強、部活動、そのほか実現したいことなど、あれこれ思い浮かべてください。この時、考えるだけでなく、書き出してみることも効果的です。実現したいことを形に表す習慣は、身につけておくと将来的にも役に立ちますよ。

その目標ということで今日はもう一つ、伝えたいことがあります。それは、本校の教育方針の第一に掲げられている「品性の向上」についてです。新年を期に、開星生として品性を高めることを、目標の一つに入れてみてください。改めて辞書で調べると、品性とは「道徳的基準から見た、その人の性質。人格」とあります。どうでしょうか? 「道徳的基準から見た、その人の性質。人格」。少し堅苦しいですね。機会があればクラスでも「品性」について話し合ってみてほしいのですが、私なりには「身なりや振る舞いに現れる心の状態」といったものだと理解しています。「身なりや振る舞いに現れる心の状態」。校訓に身だしなみがあるのは、その一つでしょう。心の状態と言ったのは、その人の品性は変化するものであるということ。そして年齢もあまり関係しません。たとえば学力や体力であれば、小学生と高校生は比べ物にならないのですが、品性の高い小学生は珍しくないでしょう。さらに状態ですから、いったん身についたらといって定着するものではなく、置かれた環境やその時の気分によって変わります。つまり日々の体調であったり、学校であればクラスの雰囲気だったり。そのように考えると、どのような状況やコンディションでも、周囲に流されないで安定した心の状態を保ち、常に「品性高くある」というのは、意外と難しいのではないでしょうか。加えて高い品性とは「獲得できたから大丈夫」という性質のものではなく、品性高くありたいと願い、行動している姿なのかもしれません。自分自身を今いちど振り返ってみて、今年はこの部分を高めていきたい、といった目標を立ててみてください。

これまで開星の卒業生は「品性高くあろう」と努力を重ね、実際に社会から評価を受けてきました。企業や公務員、大学や専門学校など、どんな組織も品性の高い生徒を求めていて、今年も3年生がそれぞれの場に迎えらえれ、進んでいきます。すでに今年の受験生の様子を見て、来年も開星の生徒を送ってほしいと言ってきた大企業もあります。こうした進路の道が開かれているのも、在校生が互いに品性高くあることを目指し、代々受け継いできた結果でしょう。もちろん卒業後だけではありません。道徳的とは、他人を大事にし、思いやる心がけであり、皆で協力して学校生活を心地よくしようとする振る舞いです。改めて「品性」を高め合う目標を一人ひとりが胸に収め、よりよい環境を築いていってください。新年早々、コロナに加えてインフルエンザが勢いを増していますが「品性高い」生活は、感染にも強いことは言うまでもありません。2023年も、あなた方が健康で充実した学校生活を送れることを願っています。