KAISEIブログ

 : 卒業生だより~松江・食文化の担い手
 投稿日時: 2023/01/24

今日は、日本列島に記録的な寒波が襲ってくる予報が出ています。本校は昨日のうちに、今日と明日の休校を決めましたが、地域によっては激しい積雪などで不測の事態があるかもしれません。くれぐれも注意して過ごしてください。また自宅学習日ですので、クラスルームで配信される課題に、しっかりと取り組んでほしいと思います。

ところで先週、本校の卒業生である佐藤佑樹さんという方の記事が「松江市報」に掲載されました。玄関わきにしばらく掲載されていたので、目に留まった人はいるかもしれません。とても素晴らしい内容でしたので、読み逃した人のために、転載させていただきます。佐藤さんのプロフィールは「開星高校卒業後、老舗料亭で約6年間修業を積んだ後、日本料理竹りん(由志園内)に就職。2年前から料理長を務める」とあります。

●開星高校調理科卒業生 佐藤佑樹さん

松江には「出雲そば」に代表されるように豊かな食文化が残っており、新鮮な魚介類や野菜が手軽に手に入ることから、料理人にとっては非常に良い環境です。しかし現在、そば店に限らず日本料理店では、若い料理人が少なくなっています。私は高校時代に調理科に所属していましたが、その内、料理人として今も働いているのは数人しかいません。お客様に料理を提供するまでに下ごしらえなどの時間が必要であり、早朝からの勤務となることもあるため、若い人から敬遠されているのだと思います。そのことはわかりますが、先人から受け継がれてきた食文化が廃れてしまうのは、非常にもったいないと考えています。私が両親の影響で幼少の頃から料理に触れたことで料理人を志したように、料理に親しむためには、小さい頃の体験が非常に大切だと思います。私も、2人の子供と一緒に家で料理を楽しんでいます。料理人の仕事は、いろいろな食材の組み合わせを自分なりに考えて試してみることができ、自由でやりがいがあります。松江の食文化を守りながら、新しいことに挑戦する若い人が増えると嬉しいです。私は松江の食文化について研鑽を積むため、松江郷土料理研究会に所属しています。受け継がれてきた食文化を大切にしながら、自分なりの工夫をしていきたいですし、松江の食文化を全国に広く発信していきたいです。2月11日は「出雲そば」の日です。松江そば組合加入店舗などで、ぜひ出雲そばをおいしく召し上がっていただき、松江の食文化を考える機会にしていただきたいです。