KAISEIブログ
皆さん、本当にお待たせしてしまいました。
KAISEIブログの再開です。
つくば研修?の最後の目的地は「独立行政法人産業技術総合研究所」です。
日本の産業を支える日本最大級の公的研究機関です。
その産総研の研究員の方に、実際の研究とどんなものなのか、どんな心構えが必要なのか、どんな技術が必要なのかなどなどを体験するプログラムを作って頂きました。
現役の研究者の方が考える、これからの教育に必要な「課題発見・解決型の授業」です。
その前にこちらをご覧ください。
つくば 2月2日 筑波大学1日目(Click!)
つくば 2月3日 筑波大学2日目(Click!)
つくば 2月4日 物質・材料研究機構とCYBERDYNE(Click!)
講師には産総研の池田博士。
軽い講義のあと突然問題が出題。
「問題です。さて、私はどんな材料を用意したでしょう。」
ヒントはこの装置と今までのお話の中に。
今まで出会ったことの無いタイプの問題。
でも、これは本当に必要な能力。を養うための問題です。
「何を確かめる実験なのか」
「今までに分かっていることは何か」
「今の条件でできることは何か」
「その中で意味のある材料はどれか」
問題発見能力とは、こうやって身につけることができるのかもしれません。
ちなみに、、、問題の「発見」が一番難しいです。
ペーパーテストは、この問題が最初から明らか。
でも、実社会では「何が本当に解決すべき問題なのか」を本当に理解することができれば問題は半分以上解決済みなのです。
ということで、ここでは各人の考えた実験条件をプレゼンします。
プレゼン準備中。
静かだ。
本気で発表するから、本気で聴きます。
ということで今回の実験で使う材料です。
金属酸化物の融点を測ります。
これで。
これは、金属の単結晶作成装置ですが、その仕組を利用して金属を融かします。
初めての実験にドキドキ。
綺麗でしょ。
中にタングステンランプがあります。
その光が一点に集まって金属を融かす。
あんまり見つめたらいけません。
こんな実験です。
電圧を上げると、光が増し、材料の融点に達すると融解。
アクシデントはつきもの。
融けた試料が台座にくっついた。
実験機材、全部手作り。
周りは真鍮を削って、表面を金メッキしたもの。
反射光がこの台座の上に集まる形。
次回、いよいよ(やっと)最終回。