KAISEIブログ

 : 校長日記286「東日本大震災から13年目を迎えるにあたって」
 投稿日時: 2024/03/11

東日本大震災により犠牲となられた方々とそのご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

関連死を含めて22,000人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災から、本日11日で13年となります。

13年前、私は日高地方の中学校教頭としてこの大震災を経験しました。翌日に卒業式を控え、1.2年生及び教職員で式場準備中、突然激しい揺れに見舞われました。震度4でした。直ちに生徒を体育館中央に集め、揺れが収まるのを待ち屋外へ誘導、その後職員が付き添い、状況に応じて各家庭に引き渡す対応を取りました。さらに、津波警報により学校は急遽避難所として開設し、徹夜で学校へ避難して来る避難者対応をしたことが思い出されます。

この1年で関連死は新たに10人増え、3,082人となりました。福島県の被災者を中心に依然約3万人が避難生活を送っています。その後も、国内では地震や豪雨などの災害が相次ぎ、本年元日には能登半島で起きた最大震度7の地震で多くの人が犠牲になりました。少しでも被害を減らすために、私たちはどうしたらよいのでしょうか。

数年おきに大きな地震に見舞われている日本では、未来の命を守るためにも教訓をつなぎ、防災の穴を一つ一つ埋めていく作業が欠かせません。全ての地域、人々が震災経験を継承し、減災に向け学びを続けていきたいと思っています。