KAISEIブログ
今週は寒気が入り一気に気温が下がります。体調管理には十分に気をつけてくださ
い。
さて、チャットGPTの出現により、その生成 AI (人工知能)が発達していった場
合、必要とされる人間の能力とは何なのかということが話題になっています。もし
も、2人の経営者が完璧に質問に答えてくれる同じ生成 AI を使うことができた場
合、両者の差はどこに表れるのでしょうか?
それは「問い」なのだそうです。
「どのような質問をAI に投げかけるのか」、「どのような問いかけをするか」、
「どんな情報を AI から引き出そうとするか」で、当然かえってくる結果は違ってき
ます。また、かえってきた結果に対して、さらにどのように掘り下げて問いかけをす
るかで、最終的に得られる情報や知見が変わり、両者の大きな違いとなって表れてき
ます。つまり「質問をする力」や「問いを立てる能力」こそが、生成 AI が発達した
時代に必要とされている能力ということなのです。これまでの学校教育では、問題が
最初から与えられていてそれに対してどのような答えを出すか、つまり「より良い答
えを出すこと」が求められてきました。生成 AI の出現により、答えを導くことより
も「どこまで斬新な質問ができるか」、「どこまで深掘りの質問ができるか」が、今
後の知的作業の多くの部分を占めることになるようです。常日頃から、自分の頭で考
えて行動しているか?これが勉強における結果やその他のパフォーマンスにもつな
がっていきます。経営学者のピーター・ドラッカー(1909-2005)はこんな言葉を残
しています。「重要なのは正しい答えを探すことでなく、正しい問いを探すことだ」
と。いかに「問い」が重要か。開星の子どもたちには、そんなことを意識してほしい
と思いました。