KAISEIブログ
小山内校長日記 : 校長日記554「弥生三月、春の訪れ、喜びと寂しさ」
投稿日時: 2025/03/03
弥生三月に入りました。今日はひな祭り、桃の節句ともいわれます。幾つかある桃の花の花言葉の中に、「忍耐」とあります。「風雪に耐えてこそ、花は美しく咲く」と何かに書かれていたのを思い出しました。
春雨や蓬をのばす艸の道。(はるさめや よもぎをのばす くさのみち) 松尾芭蕉
春雨は春に煙るようにやわらかく降る雨のことです。
3月に入りました。この句は、道の蓬(よもぎ)がやわらかい雨(春雨)によって芽吹きを促されている様子を詠み、春の訪れを喜んでいる句だと思います。3月の雨と言えば、「春雨」がやさしく降り、草の芽吹きとともに春の訪れを感じる喜びの季節です。
学校では、「生徒たちが1年間、成長してくれたな」という喜びと、「先日6年生が卒業」という寂しさが訪れるのが3月です。
春には、時には「春時雨」のように冷え冷え降る雨や「春雷」を響かせ嵐を思わせる激しい雨も降ります。まだまだ生徒たちにも「春時雨」「春雷」の日もあるかもしれませんが、「春雨」を愉しむ穏やかな春の日に、生徒たちのこの一年の成長を喜びたいと思っています。