KAISEIブログ

 : 校長日記565「沖縄戦地上戦80年に思う」
 投稿日時: 2025/03/26

今から80年前の1945年3月26日、米軍が空襲や海上の軍艦からの砲撃を開始し、沖縄県慶良間諸島に上陸しました。その後4月1日には沖縄本島中部に上陸し、約3カ月にわたる沖縄戦が始まります。
沖縄戦は、軍隊と軍隊、軍人と軍人が戦う、というだけではなかった。沖縄戦では、10代前半の子どもも含む住民が、足りない軍人の代わりや手伝いをさせられたりしました。軍人も、武器を持たない住民も、混在したまま地上戦が続き、日本軍が南部に追い詰められてからは特に、米軍の無差別な攻撃に、軍人も住民も次々と命を奪われていきました。
太平洋戦争では、日本本土に飛行機から爆弾を落とされる空襲で大変な思いをした人はたくさんいます。一方、沖縄には米軍が上陸し、住民が暮らしていた場所で、米軍と日本軍が戦ったのです。空からの攻撃に加え、陸から銃や大砲、火炎放射器で襲われ、海からは艦砲射撃で狙われた。爆弾が大嵐のように降り注いだことから「鉄の暴風」と言われました。米軍は「ありったけの地獄をあつめた」戦場と呼びました。
この沖縄戦では、米国側は1万2,520人、日本側はその15倍の18万8,136人が亡くなったとみられています。今も、亡くなった何千もの骨が埋まったままです。
平和への祈りや取り組みを改めて確かめる日としていきたいです。