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小山内校長日記 : 校長日記594「沖縄戦から80年『慰霊の日』」
投稿日時: 2025/06/23
太平洋戦争の末期に沖縄で起きた地上戦で、たくさんの命が失われました。
本日6月23日は、日本軍が沖縄での組織的な戦闘を終えたとされる日で、当時の日本軍司令官・牛島満中将らが自決した日でもあります。 24万人超の犠牲者を出し、沖縄県民の4人に1人が命を落とした沖縄戦から80年となる「慰霊の日」です。
国籍を問わず沖縄戦などの戦没者氏名を刻んだ平和の礎には、今年新たに342人(県内16人、県外325人、米国1人)が追加刻銘され、計24万2,567人となります。県外325人の多くは、1945年4月7日に沖縄に向かう洋上で米軍機の攻撃を受けて沈没した「戦艦大和」の乗組員という。沖縄戦は住民の場が戦場となりました。日本軍の兵力不足を補うために子どもを含む住民が根こそぎ動員されました。「鉄の暴風」と呼ばれるほどの米軍の砲弾や爆弾が飛び交い、日本兵による住民虐殺や壕追い出し、逃げ場のない状況に追い込まれての「集団自決(強制集団死)」、食料強奪などもありました。米軍の本土侵攻を遅らせる「捨て石」とされた沖縄です。その後8月15日に終戦を迎えますが、今ある平和な生活は幾多の尊い端厳な犠牲の上に成り立っていることを私たちは忘れてはいけません。この事実を将来に正しく伝えること、そして記憶に残す日としてほしいです。