KAISEIブログ

 : 校長日記264「北方領土の日に寄せて」
 投稿日時: 2024/02/07

本日2月7日は北方領土の日です。北方領土は、北海道本島の北東に連なる歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島、国後(くなしり)島、択捉(えとろふ)島の4つの島であり、1855年2月7日に日本とロシアの間で「日通好条約」が調印され、択捉島とウルップ島の間に国境が確認されました。それ以降、一度も他国の領土となったことがない日本固有の領土です。

私は、1989(平成元)年4月から8年間、羅臼町の学校に勤務しました。羅臼町内からは北方領土の一つ国後島がはっきりと見ることができました。沖縄本島よりも大きなこの島は、根室海峡を挟んで26kmほどの距離で、間近に見られるその距離感(近さ)に驚いたことを思い出します。日本なのに日本人が自由に行けない場所。それが北方領土です。

島根県にも竹島があり、竹島も北方領土と同じく、日本の主権が及ぶ領土でありながら管轄権の一部を事実上行使することができていません。また、尖閣諸島においては、領有権の問題は存在していないにもかかわらず、他国・地域が領有を主張し、一方的な行動をとっています。このような状況を改善するには、どのようにしたらいいのでしょうか。

日本は、憲法によって、国際紛争を解決する手段として戦争や武力の行使に訴えることは認められていません。日本人として、若い世代がこの問題にきちんと向き合っていくことが大切だと思っています。