新着ニュース&トピックス
本校の高校1年生村井真彩(中高一貫コース)さんが、本校吹奏楽部を代表して、女性の国際的奉仕団体である、国際ソロプチミスト松江より、「ヴァイオレット・リチャードソン賞」をいただきました。
18歳未満の女性の奉仕活動に対して与えられる賞です。
吹奏楽部の年間を通してのボランティア活動について、村井さん個人の将来の夢と結びつけて報告した応募作文が高く評価されたようです。
本人が授賞式でも発表した応募作文を掲載致します 。
私は村井真彩といいます。開星中学3年生で、吹奏楽部に所属し、スライドが魅力的な「トロンボーン」を吹いています。小学6年から吹き始めて、4年のキャリアになります。開星中学・高校の吹奏楽部は部員の8割を女子が占め、「感謝・奉仕・鍛錬」をモットーに日々活動しています。私たちの考える吹奏楽の目的は、聴いてくださる方々に感動していただくことです。大きな舞台は、夏のコンクール、定期演奏会、甲子園での応援などですが、さらに多くの感動と出会うために、積極的にボランティアによるミニコンサートを開催しています。保育園、デイサービスセンター、老人ホーム、病院などでのコンサートです。今年は、さくら保育園、やすらぎの里、うぐいす苑でコンサートをさせていただきました。女子の多い吹奏楽部ならではのアイデアを皆で出し合って、少しでも楽しんでいただこうと頑張りました。ここでは、この3ヶ所でのコンサートの様子をご紹介します。
さくら保育園は、開星中学から比較的近くにある保育園です。メンバー全員で歩いて伺いました。私たちの十八番「ルパン三世のテーマ」をはじめ、アニメソング、テレビ主題歌など、子どもたちが喜んでくれそうなプログラムを組みました。一通り演奏が終わると、昨年と同様、一緒に遊びました。色々なゲームをして楽しく過ごしました。時間が過ぎるのも忘れるほどでした。最後に、私たちが持っていった楽器を体験してもらうコーナーを設けました。子どもたちは、とっても珍しそうに楽器を触って楽しんでくれました。トロンボーンも人気があったのですが、パーカッションは特に子どもたちのお気に入りのようでした。小さいときに本物の楽器に触れるって、とてもいいことだなあと思いました。
やすらぎの里は、デイサービスセンターです。今年で訪問するようになって5回目だったそうです。途中、インフルエンザが流行して、中止になったこともあったのですが、今年もお声掛けいただき、コンサートが実現しました。出店も並び、たくさんのボランティアの方々が集まって、盛大に行われるこのお祭りは、私もとても楽しみでした。お年寄りの方々やそのご家族に喜んでもらえるように、美空ひばりさんの演歌の「愛燦燦」「お祭りマンボ」のほか、ドラえもんなどのアニメソング、ドラマの主題歌を使っての「曲あてクイズ」など盛りだくさんのプログラムでお届けしました。「ふるさと」の演奏では、みなさんでいっしょに歌っていただき、とても感動しました。終わった瞬間「やっぱり来てよかった!」と心から思いました。
うぐいす苑は、老人ホームです。そこでは、やすらぎの里のプログラムをさらにバージョンアップさせました。秋ということで「いろんな秋みいつけた」というテーマで、「森の熊さん」を皮切りに「もみじ」「赤とんぼ」「大きな栗の木の下で」などの曲で「秋」を満喫していただくストーリーを組んでいました。みなさん、ご存知の曲では、一緒になって歌ってくださいました。「上を向いて歩こう」など、アンコール曲も充実させていたので、万全の備えだと思っていたのですが、なんとすべての演奏が終わったとき、最後に開星の校歌を演奏してほしいと言われ、ドキッとしました。みなさんのために楽器で演奏をしたかったのですが、楽器で演奏したことが今までになかったので、演奏ではなく合唱をしました。みなさんは校歌の合唱をとても喜んでくださいました。来年のコンサートでは、校歌をぜひ演奏したいです。
このような活動を通して、みなさんと楽しく交流することができ、みなさんに喜んでもらえることができ、みなさんの素敵な「笑顔」を見ることができて、とても良かったです。来年もまた、みなさんの素敵な「笑顔」が見られるように、もっとパワーアップしたコンサートにしたいです。みなさんに喜んでもらえるような企画をたくさん考えて、みなさんに楽しんでいただきたいと思います。
私は、英語を2歳から学んでいて、将来外国で働くという夢を持っています。今まで述べてきたような音楽を通じてのボランティア活動を、この地域だけでなく、世界でもしていきたいと考えています。たとえば、難民キャンプで大変な思いをしている方々、自然災害で大変な思いをしている方々の苦しみを、音楽を通じて、少しでも解放してさしあげられたらいいなと思います。大変な思いをしている方々の励みになって、これからもあきらめずにがんばろうという気持ちが少しでも芽生えてくれたら素敵だな、と私は思います。私は、ボランティア活動というものは、人の心を豊かにすることだと思うので、これからも積極的に続けていきたいと思っています。