研究開発成果の普及に関する取り組み
私学として、このSSHの成果を周辺地域や、県内の他校へ普及させる活動に取り組んでいます。この地域の科学教育の向上、ひいては教育関連分野全体の向上に尽力したいと考えています。
具体的な方法として以下の取り組みを行います。
山陰地区SSH成果共有会の開催
「課題研究」の発表会の場として、山陰地区SSH成果共有会を主催し,近隣の小中高の児童,生徒,保護者,教員を対象にSSH事業の成果普及を行う。近隣のSSH指定校からも参加を募り,研究発表,講演会,情報交換会等を実施することで,SSH事業の成果普及のみならず,生徒の資質向上を図ります。
地域の小学生対象特別授業
地域の児童(5〜6年生)を対象に「チャレンジサイエンス」「ロケット教室」「Rubyプログラミング教室」等を実施する。SSH事業において実施する課題解決型の講座とすることで,科学リテラシーの向上を目指すとともに,児童・生徒・保護者への成果普及の場をできるだけ多く設定する。また,これらの取組を通して本校教員の授業能力の向上,本校生徒のティーチングアシスタントとしての指導能力の向上を図る。
チャレンジサイエンス(2009年からの取り組み)
地域の児童(5〜6年生)を対象にした実験教室と工作教室を行う。それぞれ,化学編,生物編,工作編とすることで児童の幅広い興味関心に応える内容とする。本校科学部在籍の生徒が実験アシスタントを務めることにより,SSHの事業で得られた能力(特にコミュニケーション能力とリテラシー)を発揮する機会とする。同時に小学生への科学教育の一助を担うことで,地域社会への貢献活動とする。
募集人数:各回最大で20人程度(保護者の参観可)
ロケット教室
宇宙には子どもたちが興味を持つこと,感動できることがたくさん詰まっている。ロケット教室ではこれらを活かし,小学生を対象としてものづくりを中心とした活動を展開する。科学部在籍の生徒が実験アシスタントを務めることにより,SSHの事業で得られた能力を発揮する機会とする。宇宙を題材とすることで,人間が元来持つ知的好奇心や冒険心,匠の心を刺激し,知的で感性豊かな児童と生徒を育てる一助を担い,地域社会への貢献活動とする。
募集人数:最大で20人程度(保護者の参観可)
●モデルロケット・かさ袋ロケットの作製 など
Rubyプログラミング教室
小学6年生を対象にGUIを用いたプログラミングソフト「Smalruby」により、プログラミングの仕組みそのものを理解できる講座にする。そして、参加した児童がソフトウェアの動く仕組みを体験できるようにする。
SSH事業で開催する講演会の公開(これまでの取り組み)
SSH事業の取り組みの中で実施する講演会を公開で行い,地域の科学教育の啓発活動を行う。
- 平成26年度
川口淳一郎氏(JAXAシニアフェロー・教授/はやぶさ元プロジェクトマネージャー)
「人類はじめての往復の宇宙飛行≪はやぶさ≫から伝えたい創る力」〜やれる理由を探せ〜
曽我部國久氏(島根大学名誉教授)「科学リテラシ―の大切さ」 - 平成27年度
西堀正英氏(広島大学准教授)「科学リテラシーの大切さ」 - 平成28年度
田原英樹氏(出雲徳洲会病院院長)「この輝く生命をみつめて」
露木和男氏(早稲田大学教授)「センス・オブ・ワンダーと科学」 - 平成29年度
松本一郎氏(島根大学教育学部教授)「島根の地質学的特徴と日本列島の歴史」
藤嶋昭氏(東京理科大学学長)「偉大な先人に学びつつ、自らを高めよう」