起業家スクールforサイエンス(文理融合科目)の教育課程の開発

研究開発単位の目的,期待される成果

科学探究等のSSHプログラムで培った能力を,さらに深化させるために,理系科目に留まらず,文系科目に於いても教科融合的,探究的学びを実践する。科学的思考力を備えた社会の発展に寄与できる人材が育成される。

内容



「起業家スクールforサイエンス」は,中高一貫コースに於いて実施する。文系生徒が行う課題研究では,国語,社会,音楽,家庭等の授業を融合するなどして,総合的・探究的な学習を展開する。地域の企業・研究機関等と連携して授業を展開する。中学1~2年生は株主として「起業家スクールforサイエンス」に参加する。中学3年生は地域の企業等と連携して商品開発・販売を行う。高校1年生は中学3年生の取り組みを発展・深化させる。高校2年生から3年生では,科学探究や起業家スクール等で培った力を発揮して,生徒自身が課題を設定して,探究する。

実施方法

小グループを編成して,それぞれが会社を立ち上げる。地域の企業等と連携をして,独創性を発揮しながら,社会に有用な「新商品」を開発し,販売することで,社会との共創を体験する。

中学1・2年生は,出資者として参加し,中学3年生の取り組みを外側から学ぶ。高校1年生は,取り組む内容をさらに深めていく。純益は,いずれも災害援助の募金等に役立てる。

「起業家スクールforサイエンス」での学びは,高校2・3年中高一貫コース文系選択者全員が取組む「課題研究」に繋げる。高校1年までの科学探究で培ったスキルも活かしつつ,社会科学,人文科学,自然科学といった分野を横断的に融合させながら研究する。生徒自身の興味関心に基づいて研究テーマを設定し,近隣の研究機関等と連携して専門的なアドバイスを受けながら授業を展開する。