研究開発の目的,期待される効果
従来のSSHプログラムをより進化させる過程の中で,平成30年度より中高一貫コースに「アドバンストコース」を設立する。それにより高度で,より深い科学的な探究の「学び」の実現を意図している。そこに期待されるのは,AIをはじめとする科学技術が急速に発展する現代社会で,テクノロジーと人間との理想的な関係性を,自ら判断し,構築していけるイノベーション人材の育成である。
内容
自ら研究テーマを見出し,長時間かけて計画的に積み上げていく「科学探究」を縦軸とし,「文化祭」等あらゆる学校行事に対する取り組みを横軸として絡め,多角的な視野で教科の融合を図る。さらに,6か年のスパンでの活動を考えることのできる中高一貫校のメリットを最大限生かしながら,無駄のない効率的な教科指導を実施したうえで,さらに,教科間の連携を重ね,深い「科学的探究」の学びの授業を実施できるよう「教科間の波及効果」の獲得を目指す。
そして,それが実現できた暁には,2020年からの大学入試改革を見据え,理系教科と他教科の融合を深め,高い語彙力,表現力を身につけた科学系人材が育成できると確信する。そして,そのための独自のプログラムを開発し,学力の三要素「基礎的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体的に学習に取り組む態度」を醸成の実現を目指すものである。
実施方法
教科担任の会議を定期的に行い,あらゆる機会をとらえながら「教科融合」の授業を開発していく。
中1 | 科学探究に於いて科学技術者倫理とパラグラフライティングを学ぶ。 数学や理科などの教科の授業の一部を英語で行う。 文化祭で発表する内容を英語でプレゼンする。 科学ディベート等。 |
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中2 | 科学技術者倫理とパラグラフライティングを学ぶ。 自ら設定したテーマで「科学探究」に取組む。 文化祭で発表する内容を英語でプレゼンする。 科学ディベート等。 |
中3 | 科学技術者倫理とパラグラフライティングを学ぶ。 小泉八雲の文章を国語と英語で読み味わう。 起業家スクールforサイエンス。 ディベート「ディベート甲子園論題」を行う。 |
高1 | 科学技術者倫理とパラグラフライティングを学ぶ。 海外の高校との合同授業,日本語・日本の歴史の正しい認識。 大学入学テストの研究活動。 ディベート「ディベート甲子園論題」に取組む |
高2 | 科学技術者倫理を活用した課題研究開始。 パラグラフライティングを活用したポスター作成開始。 自ら設定したテーマで「科学探究」に取り組む。 ディベート「ディベート甲子園論題」に取組む。 |
高3 | 科学技術者倫理を活用した課題研究の実施。 パラグラフライティングを活用した論文作成。 課題研究の内容を深め,校内外の研究発表会に参加し英語で発表。 |